第7話「坊ちゃんとアリスのなんでもない一日」
サバトを訪れた坊ちゃんたちは、ザインたちを束ねる魔女・ダレスから呪いの魔女が既に亡くなっていることを聞く。呪いを解く目途はたたないものの、いつもと変わらない日常を送る坊ちゃんとアリス。そんなある日、アリスが街で魔女の釜を買ってきた。
この釜でアリスは料理をしようと提案するが、実際に作ろうとしているのは料理ではなく媚薬のようで……。
オカマな魔法の釜
Aパートいつもの日常。
アリスが突如購入し、屋敷に“魔法の釜”が届いたところからスタート。
アリス曰く「古の魔女が作り、日々愛したとされる魔法の釜」坊っちゃん曰く「見た目が気持ち悪い…」
どうやらアリスはこの魔法の釜で料理を作る気のようだ。
「坊っちゃんに食べてほしいんです」といって作ろうとしている怪しい料理……それは媚薬
なんちゅうもんを本人の目の前で作っているんだとツッコミさえしたくなりますが、アリスの怪しい料理づくりは続いていきます。
『下味を付けたトカゲの尻尾、アメーバ、赤土、カタツムリの殻、ネコの背中の毛…』となんとも人の食するものではないものを、入れ続けるアリスに坊っちゃんもツッコミをいれますが…渾身の“胸チラ”でなにも言えず…これだから男は…。
こんな魔法の釜を作った魔女とは一体なんなのか、「呪う奴もいればカフやザインみたいに友達になれる魔女もいる。魔女か…分からなくなってきたな」と、魔女の存在そのものに疑問を持ち始めた坊っちゃん。
なぜか意思をもって喋る魔法の釜ですが、照れさせるような一言をいうと勝手に沸騰するという、よくわからない仕様なんですが…。
『君ってさメガネ外すと結構可愛い顔してるよね』という、鼻のところから煙幕がでるというなんともまあ便利な機能つき。イケボのアリスが単純にかわいい…
最後に、坊っちゃん自身が幸せなことを思い浮かべながら釜をかき混ぜる。坊っちゃんの幸せはもちろんアリスのことについてなんですが、幸せというよりエッチィ思い出ばかりなのはご愛嬌でしょう。
しかし、最初に媚薬なんて口走っていたアリスですが、実は魔女の呪いを消し去る…といわれている薬を作っていたとネタバラシ。
アリス曰く「邪念が入ると効果が薄れるそうなので最初はそう言っておこうかと」と言っていましたが、むしろ媚薬なんて口走ってしまうとそっちのほうが邪念だらけになりそうな気もしますが…。
恐る恐るそのスープを飲んでみる坊っちゃんでしたが……「地獄みたいな味がする」というおぞましいスープの効果は特に現れず、呪いもそのまま
坊ちゃんの呪いをとくために、なんでもやってみようというアリスの気遣いでしたが、なかなかそう、うまくもいきませんでした。
不要になった釜を、押し付けもといロブに上げたところ、それを怪しい眼差しで見守るヴィオラちゃん…。
お次に、アリスが用意したのは「音楽家マクファーレンが最期に残したという“いわく”つきの楽譜」
完璧に弾くことができれば呪いも浄化されるというウワサだったが…。
ここのピアノを弾く坊っちゃんの作画や音楽はさすがという感じでした!3DCGならではの動き方ですね。
美しい音色を奏でる譜面だが、弾いた途端目の前に謎の音楽家の小人(?)が出現。
正体は、死してなお自分の譜面を完璧に弾いてくれるのを見守っているマクファーレンでした
数百年、亡霊としてさまようマクファーレンは、アリスにエッチないたずらを始め、まったく演奏に集中できない坊っちゃん…。
視聴者的にはご褒美でも気が気ではない坊っちゃんでしたが、なぜか演奏している人にしか見えないはずのマクファーレンと会話し、さすがに拒否りはじめるアリス。一体、どういうことなんだ。
呪いが浄化されると信じ、それでも必死に演奏を続ける坊っちゃん。そして……浄化されたのはマクファーレンのほうでしたというオチでAパは終了。

吊橋効果作戦
普段からセクハラしてくるアリスに、「実は自分は男してみてもらえてないんじゃ」と懸念する坊っちゃんは、逆にアリスをドキドキさせようよ画策します
手始めに扉の後ろから驚かせる古典的すぎるドッキリを仕掛けるも、当然不発。
その後も、怪談、怖い絵を見せるもことごとくアリスはドキドキとしてくれない
しかも、逆に坊っちゃんがアリスにドキドキとさせられてしまう展開に…
思わず近くにあった鉢植えを壊してしまう坊っちゃんは、怒ったロブに逃げ出してしまう。
逃げ出した先はタンスの中。どうやら子供の頃からの習慣で怒られては、そこに隠れていたようだ。
なんとかやり過ごした坊っちゃんだったが、今度はアリスが二人で隠れることが楽しくなってしまった様子
やってきたのはベッドの下。自然と近づくアリスと坊っちゃんなんだかいい感じの雰囲気のときに、ロブに見つかってしまうのだった…。
夢の国の中で
そしてCパート。呪いを解こうと図書室の本を漁っていると、なぜかアリスと坊っちゃんの二人は夢の中で不思議の国へと迷い込んでいた
しかも夢の中だからお互いが触れても呪いは発動しない!二人は協力して、白いうさぎを追っていきますが、数時間が経ち、二人は白いうさぎを追うよりも互いが触れ合えることになんだか満足感を覚える
それでも所詮は夢の中。時間がたてば互いが起きて夢も覚める。夢ならばとキスをせがまれる坊っちゃん。
しかし……すんでのところで今回もお預けになるのでした。
これぞこの作品!という回
今回はサバト回が終わって、サブタイトル通りの日常イチャイチャパート回という感じでした。
どんどんと距離が近づくのに、触れることも愛し合うこともできない二人のモヤモヤというか、もどかしさみたいな、この作品本来の魅力を出した回でしたね。
願わくばハッピーエンドになってほしい。そして本当に坊っちゃんの呪いは解くことできるのでしょうか。