前回のトロプリ
あすかの修学旅行
さんご、モデルに選ばれる
さんご「これひょっとして」
さんごママ「ええ。今度のファッションショーで使うコスメのコーナーを作ってみたの」
さんごママのみゆきさんは、コスメショップ「Pretty Holic」を経営しています。
ファッション業界とのつながりも深いので、その関係で自分のお店にショーに関係するコスメを置いているようです。
さんご「今年もプリティーホリックはメイクで参加することになってるんだよね?」
さんごママ「ええ。さんごも見に来るでしょ」
さんごは母の出るファッションショーを楽しみにしていましたが、ショーの関係者である男がお店に飛び込んできます。
どうやら、ショーに出るはずのモデルがこられなくなったそうです。衣装に合うモデルを今から用意するのは大変――悩んでしまうさんごママたち。
その男を見て、
さんご「あのっ、コニーさんですよね!? 可愛いのカリスマデザイナーの!」
コニー「いかにもあたしはコニーだけど」
コニーさんはさんごを見て、自分のデザインした服にぴったりのイメージだと思い、さんごをモデルの代役として勧誘しました。
ランウェイを歩く特訓
部室にて。
まなつたちはさんごがファッションショーに出ると聞いて、驚きます。
あおぞらプリティーコレクションは、たくさんのブランドが出展する大きなファッションショーです。さんごは昔からあおぞらプリティーコレクションが大好きで、憧れていたそうです。
それに出れると知って、嬉しそうなさんご。
あすか「私たちも見に行くよ」
みのり「応援は任せて」
とみんな。
その日から、さんごは基本の立ち方、歩き方などなどランウェイを歩く練習を始めました。
お客さんに可愛いを届ける
そんな中、さんごママからファッションショーで使う衣服のサンプルを見せてもらいます。
せっかくなので、みんなで着てみることに。
さんご「このスカート、こうすると模様が見える」
まなつ「ほんとだ」
さんご「せっかく可愛いガラがあるのに、見えないと勿体ないね」
さんごママ「ええ、その通りよ。ファッションショーはね、服の魅力を余すことなくお客さんに伝えることが大切なの」
まなつ「服の魅力?」
さんごママ「どうすればその服が一番よく見えるのかを考えるのも、モデルのお仕事よ」
ローラ「それって、その服を着た自分を可愛く見せるのとは違うんですか?」
さんごママ「そうねぇ。コニーさんもよく言ってる事なんだけど、モデルはお客さんに可愛いを届けるのが仕事ってこと」
服の魅力、可愛さに気づけたさんごは、コスメやファッションショー好きなだけあって、モデルにも向いているのかもしれませんね。
逆に自分が目立ちたいローラでは、通常のファッションショーには向いていなさそうです。
その頃。
ヌメリー「いつもの薬、出しておくわ」
ヌメリー「あんまりイライラしちゃだめよ」
あとまわしの魔女のアジトでは、ヌメリーさんがバトラーに薬を出していました。
基本やる気ないけど仲間同士で仲良しなヌメリーさんたちと違い、バトラーは真面目ですからね。ストレスを抱え込んでいるようです。
そんなバトラーは、ヌメリーさんがおしゃれだと持ち上げてその気にさせて、ファッションショーへ出撃させました。
プロたちを前に緊張
ファッションショー当日。
さんごはメイクをしているショーの裏側を見て、その真剣な空気に緊張してしまいます。
プロのモデルでも、大きなショーでは緊張することもあると言いますしね。
そんな中で、さんごはコスメ好きで才能があるとはいえ、モデルの経験はナシ。
それなのにいきなり大きなショーのメイン級モデルに選ばれてしまって……。
それでも、
さんご(やっぱり緊張する。でも私だってモデルの一員として、このショーを成功させるんだ)
と、リハーサルに参加します。
しかし、みんなの見ている前で転んでしまい、ランウェイの途中で立ち止まってしまいました。
まなつたちは心配しますが、そのままバックに引っ込んでしまうさんご。
ヌメリー「あらあら」
その様子をヌメリーさんが空から見ていました。
可愛いものが大好き
ヌメリーさんはやる気パワーを奪うため、ヤラネーダをモデルに化けさせて会場を盛り上げることに。
少しずつやる気を奪われていく観客たちを見て、怪しむまなつたち。
まなつたちはモデルがヤラネーダであることに気づくと、プリキュアに変身しました。
一方、ショーの裏では――
ショーに使うはずだったハート模様の風船が、トラブルによりギリギリのタイミングで到着していました。
それでも、コニーさんは風船を膨らませ、「みんな、はやく終わらせましょ」と言います。
スタッフ「でも、時間が」
コニー「う~ん……でもね、この風船があった方が……絶対にかわいい。でしょ?」
そんなコニーさんの言葉を受け、「私も手伝います」とモデルたちも声をあげました。
さんごも動きました。
スタッフもモデルも関係なく、みんなで協力してショーの準備を進めます。
そんな中、先輩のモデルはさんごに言いました。
「これでちょっとでもショーがよくなるなら。それって凄くワクワクするよね」
さんご(そっか。ここにいるのって)
コニー「私たちは可愛いものが大好きなの」
コニー「あなたもよね」
コニーさんは、大好きな”かわいい”を広めるため、努力するさんごの姿を見ていました。
さんご(ここにいるのは私とは違う世界の人たちだと思っていたけど、みんな、気持ちは同じだったんだ)
大きなショー。
プロのモデルやメイクたち。
それらを見て委縮していたさんごでしたが、ついに覚悟が決まりました。
さんご、ランウェイへ
さんごはファッションが、コスメが好きだから、自分の意志でランウェイに立つことを決めます。
そして、ヤラネーダの襲撃に気づきキュアコーラルへと変身。
今度は臆することなく、ランウェイを突っ切りました。
キュアコーラル「私の大好きな! ここにいるみんなの大好きな可愛いを! 絶対に壊させはしない!」
キュアコーラルの参戦を受け、超ゼッタイヤラネーダの討伐に成功。
ヌメリーさんは撤退していきます。
こうして、ファッションショーは無事に開催されました。
さんごは見事に服の魅力を表現するように歩き切り、
「あの子の着てる服可愛いね」
「とっても素敵」
と観客たちも熱狂。
大好きなかわいいに囲まれ、幸せを感じるさんごでした。
トロプリ32話 ランウェイでわらったさんご
自分の大好きで憧れの世界に飛び込んださんご。
さんごはコスメをする方と、服を魅せるモデル。
どちらの耳に進むんでしょうか。
今後のエピソードで、さらに掘り下げてきそうですね。