前回のトロプリ
囚われた女王様。
海のリングを奪われたキュアサマーたちは負けてしまって……。
敗北して
海流にのまれたまなつたちは、くるるんに起こされます。
ローラ「グランオーシャンを、みんなをあんな目に合わせるなんて。許せない」
まなつ「本物の女王様を助けないと」
まなつたちは再び女王様たちの囚われている場所へ向かいます。
城の中には、くるるんの家族らしき肖像画もあって……。
中で迷ってしまったまなつたちは、青白く輝く貝殻がたくさんある場所に出ます。
まなつが貝に触れると、人魚たちの過去の記憶が再生されました。
人魚たちは過去に、人間界へ行っていたのです。
あすか「ローラよりも前に、こんなにたくさんの人魚が人間の世界に」
ローラ「ここにあるのが全部、その人魚たちの記憶だって言うの?」

人魚たちの過去
記憶の中には、伝説のプリキュアと、後回しの魔女っぽいモノが戦っている光景もありました。
そんなしまわれた記憶の中から、ローラは過去の自分の記憶を見つけてしまい――。
その後、まなたつたちは今度こそ女王様を開放します。
あすか「あとまわしの魔女の目的はなんなんですか?」
女王「愚者の棺を開放することです」
愚者の棺とは海の世界に伝わる伝説の秘宝で、棺にやる気パワーが満たされると、不老不死の力を得るそうです。
あすか「不老不死の力を手に入れて、魔女は何を……」
女王「それはおそらく……」
不老不死
魔女が望んでいたのは、”永遠のあとまわし”でした。
究極のニート生活ですね。
チョンギーレたちも不老不死になれば、仕事をやめて生きられると思っていました。
けれどエルダは、永遠に子供でのまま遊んでいられることを望みつつも、本当に不老不死になれるか、バトラーは何かを隠しているのではないかと疑っていました。
まなつたちは、そのためにやる気パワーを奪うことは許せない、と思います。
女王「私から話せることはこれがすべてです」
ローラ「待って女王様。もうひとつ、話してないことがない?」
そこでローラは、見てしまった自分の記憶のことを言います。
ローラは幼い頃、行ってはならないと言われていた人間界へ行き、そこで同じくまだ幼女だったまなつと出会っていたのです。

まなつの原点はローラがきっかけ
その時のまなつは、ローラとこれから何度も会えると思っていました。
だから名前を聞かずにお別れしたのですが、その日以来ローラと出会うことは出来ず――。
ローラがどこのだれかわからず、あえなくなってしまったことで泣いていたまなつに、父は言いました。
まなつ父「これからは後悔しないようにな。その時感じた一番大事なことをやるんだ」
まなつ「だから私は決めたんだ。初めて会った人には最初に名前を聞こうって。いつでも今一番大事なことをしようって」
ローラ「でも、私はそのことを覚えてない。人間の世界へ行ったことも。まなつと会って遊んだことも」
まなつは過去に会った子がローラだと知らなかっただけでしたが、ローラはその記憶を失っていました。
ローラ「これってどういうことなの女王様!」
女王様「仕方のないことなのです、ローラ。それが人魚の国の掟」
人魚の世界と人間の世界は交わってはならない。
それが古来からの掟だそうです。
だから、すべてが解決したら、女王様もまなつたちと出会ったことを装置によって忘れてしまうそうです。
ローラ「私の記憶も? 私がまなつ、さんご、みのり、あすかと過ごしたことも!?」
女王様「そうです。すべてが終わってローラがグランオーシャンに戻った時」
ローラ「私が女王になっても!?」
女王様「それが掟ですから」
ずっと女王になることを願っていたローラでしたが、自分が女王になったころには、みんなとの出会いや思い出を忘れてしまう――。
それを知ったローラは、「そんなの嫌」と言いますが、女王様は首を横に振るうだけでした。
そんな中、バトラーたちが人間界へ襲撃をはじめ――。
そのことを知ったまなつは、「今一番大事なのは、みんなのやる気を護ること!」と言います。
ローラは辛いけれど、戦うため人間界へ戻ります。
再戦
生物から産まれたヤラネーダは強力でしたが、キュアサマーたちのみんなを護りたいという想いに”海のリング”が反応します。
海のリングはバトラーが奪って隠していたはずでしたが、物理法則を無視し、プリキュアたちの前に出現します。

こうして、新たな力「プリキュアマリンビートダイナミック」を習得したキュアサマーたちは、ヤラネーダの撃破に成功しました。
バトラー「あと一息のところを」
撤退していくバトラー。
キュアコーラル「これからどうなるんだろう、私たち」
キュアサマー「そんなの決まってる。いつだって、どんな時だって、今一番大事なことをやるだけ」
その言葉に、仲間たちは頷きました。
これからのこと
その夜。
まなつは幼女時代に渡せなかった花冠を、ローラに渡します。
まなつ「私たち、ずっと昔に会ってたんだね」

ローラ「でも私、また忘れちゃうのかな。これまでのことも、今日のことも」
まなつ「そんなことない。大丈夫、絶対に忘れない。たとえ忘れても、私が思い出させてあげる」
まなつ「私だけじゃないよ。さんごも、みのりん先輩も、あすか先輩も。だから大丈夫」
そういうまなつに、ローラは頷きました。
トロプリ37話感想
女王を目指すというローラの目標が、ここに来て揺らぎそうになってきましたね。
まなつは「大丈夫」と言いましたが、まだ解決法は見つからないまま。
ただ、伝説のプリキュアと何かがあったらしいあとまわしの魔女が、伝説のプリキュアのことを思い出せていないので、記憶を消すという行為が重要なものになってきそうではありますね。
それを解決することが、昔からあるという掟の意味に繋がって、最終的にローラが女王になることでその掟を撤廃できるようになる?
それで人魚と人間が堂々と交流できるようになれば、トロプリの前半で描いてきた”学校のみんながローラを受け入れていく”シーンに繋がるんですよね。
そんでもって、人魚としてのローラも受け入れられる――なんてことになればいいんですが、さてどうなることやら。
それにしても、今回バトラーは”海のリング”を奪い、しかもそれを見つからないように保管していました。
それなのに、一瞬でプリキュアのもとに移動し、力を与えてしまったリング。
バトラーからしたら、なにこのクソゲーって感じですね。
そして、実は過去に出会っていたまなつとローラ。
まなつの”今一番大事なことをする”という根っこの部分をつくったのは、ローラとの別れがきっかけでした。
これはもう完全にラブコメの主人公とヒロインなんですよね。
まなロラいいぞ!