前回のトロプリ
さんご、夢を見つける。
みのりの「マーメイド物語」
部活合同で卒業していく3年生たちを送る会「トロピカ卒業フェスティバル」。
そこで、まなつたちトロピカる部は演劇を行おうと考えていました。
さんごは「人魚姫」を提案しますが、本物の人魚であるローラは「人魚姫」のストーリーに納得がいっていません。
そこでまなつは、「みのりん先輩が書いたマーメイド物語にしよっ!」と言いました。
まなつ「演劇にしたら絶対、ぜぇ~~ったい面白くなるよ!」
みのり「やめて!」
みのり「マーメイド物語は、だめなところがいっぱいあるから」
みのりは自分の書いた物語をダメだしされた過去を、いまだに引きずっていました。
ローラが書き直せばいいと言い、みのりはしばらく考えることに。
心の傷
「マーメイド物語」は、フルーツを食べ尽くそうとするドラゴンに立ち向かう物語でした。
物語の中には伝説のパパイアなるフルーツも登場します。
まなつはそんな「マーメイド物語」が大好きでした。
ローラは、みのりが本当に嫌だと思っているのなら、すぐに断るはずだと考えていました。
つまり、考えさせてと言ったみのりは、本心では物語をまた書きたいと思っているはず。
ローラは本当に仲間のことをよく見ています。
まなつ「みのりん先輩、前に言ってたじゃん。今が本当に楽しいって。楽しい気持ちでお話書けないのかな」
あすか「まなつが「マーメイド物語」って言った時、みのりの顔が一瞬強張った」
さんご「文芸部の先輩に指摘されたこと、やっぱりまだ気にしているのかな」
あすか「「マーメイド物語」はみのりの心の傷になっているのかもしれないな」
そんなみのりは、ローラの言う通り物語を書き直し、自分の過去と向き合おうとしていました。

みのり「マーメイド物語のダメなところは、キャラクターも物語もありがちで、私自身の経験したことが入っていないこと」
みのり「それを直せば……」
みのりはもう一度鉛筆を手に取りますが、どうすればいいのかわからずに悩みます。
伝説のパパイア
まなつはそんなみのりをのことを想い、伝説のパパイアを探そうと誘います。
みのり「伝説のパパイアは……」
ローラ「みのりが考えたもので、実際にはないんでしょ」
あすか「まなつもわかってるさ」
みのり「じゃあどうして」
ローラ「まなつなりに、何かしたいと思ったんじゃない?」
あすか「外に出れば、アイディアが浮かぶかもしれないだろ」
さんご「お散歩しながら、一緒に考えませんか?」
こうしてみのりは仲間たちと、パパイア売り場にいきます。
それから、店の人に紹介されパパイア農園を見学することになりました。
パパイアの実
みのりはパパイアのことを調べていて、とても詳しいのですが――
実際にパパイアを食べたことはありませんでした。
そのことが発覚し、驚くまなつ。
まなつ「パパイア、食べたことないの? パパイアのお話書いたのに?」
みのり「!」
みのりは”物語に自分の体験がない”ことを改めて自覚させられ、逃げ出しますが、転んでしまいました。
みのり「だから私は……ダメなんだ。本を読んで、それでわかった気になって。頭でっかちで……恥ずかしい」
ローラ「別に恥ずかしがることないわよ。私だってパパイア食べたことないし」
まなつ「食べたことないなら、今食べればいいんだよ」
まなつたちは、みんなで食べてみようとみのりを誘います。
それでも反応がないので
ローラ「パパイア農園って、日当たりが最高ね。どうして?」
みのり「……パパイアは南国フルーツだから、日当たりが大事。太陽の光をいっぱい浴びて育つの」
ローラはみのりが話したくなるような話題を引き出しました。
あすか「はじめてみたけど、パパイアってひとつの木にいっぱい実がなるんだな」
みのり「パパイアの実は、幹の周りに輪になってできる。仲良く実を寄せ合っているみたいに。だから、パパイアの花言葉は同胞」
太陽に照らされて育つ、同胞を意味する花言葉を持つフルーツ。
まさに、まなつに出会い、仲間たちに囲まれた今のみのりですね。
キュアパパイア
その後、農園の人がパパイア料理をたくさんご馳走してくれることになり、みのりは初めてパパイアのおいしさに触れました。

みのり(美味しい。どうしてこんなに美味しいんだろう)
みのりは、自分のことを考えてくれる仲間たちと一緒に食べているから、とっても美味しく感じるのだと思いました。
みのり(伝説のパパイアがあるとしたら、こんな味なのかも)
そこへ、今回も襲撃してくるヤラネーダ。
太陽の光を浴びて育つパパイア。
みのりもまたみんなと出会い、多くを経験し、成長しました。

みのりは自分がキュアパパイアであることを、パパイアの実と重ねました。
そして、みんなとの連携でヤラネーダをひるませ、合体技へと繋げます。
みのりにとってのパパイア
ヤラネーダを撃退した後、
まなつ「伝説のパパイアが見つからなかったよ」
と、まなつが本当に伝説のパパイアを探していたことが発覚。
みのり「見つかったよ」
みのり「みんなと出会って感じた、たくさんのトロピカってるきもち。それが私にとってのパパイア」
みのりは言いました。
みのりは「マーメイド物語」ではなく、今の自分たちの物語を書くと決めました。
みのり「それを書くことが、私にとって今一番大事だから」

トロプリ40話感想
今回はみのりがトラウマを乗り越えつつ、大きく成長する回でした。
前回のさんご回では、
・自分の夢
・好きなこと
・プリキュアとしての役割
などが一致し、さんごが大きく前に踏み出しました。
今回は、みのりがキュア”パパイア”であることに意味を持たせてきました。
キャラクター・名前・テーマなどがちゃんとストーリーに絡み、そのキャラらしく成長していくのがプリキュアのいいところですね。