前回のトロプリ
みのり、新しい物語を書くことに。
会議
前回、みのりは「トロピカ卒業フェスティバル」で行う劇の脚本を一から書くことに決めました。
ローラ「大体の構想はあるんでしょ?」
みのり「あるけど、みんなの意見を聞いておきたい。だって、私たちの物語だから」
実際にあったことを物語に取り入れるということで、ローラはまなつとの出会いを語ります。

まなつとローラの出会い
ローラ「私たちの出会いはね」
「あとまわしの魔女によって、壊滅寸前のグランオーシャン。その時、一人の美しい人魚が立ち上がった」
「ローラ、次期女王候補のあなたにお願いがあります。グランオーシャンを救えるのはあなたしかいません」
ローラは話を盛りつつ語ります。
「人間の世界へ向かう途中、海の中でリップを拾った美しい人魚は、やがてその持ちの主の少女と出会う」
偶然にもまなつと出会ったローラ。
まなつはローラにリップを塗ってくれて。
まなつ「どう勇気がわいてこない? トロピカるぞ~~って感じで」
その時はじめてトロピカるという言葉をきいたローラ。
みんなも最初はよくわからなかった”トロピカる”ですけど、あすかもいい言葉だと思っていて。
まなつが言うからこそ、良い言葉になるんですね。
まなつと出会った後、ローラはヤラネーダに襲われ……。
それを見たまなつは、”今一番大事なこと”をするべく、仲良くなったローラを助けようとして――キュアサマーになりました。
さんごとまなつの出会い
みのりはさんごにも、まなつとの出会いを聞きます。
さんご「私は入学式の日に、まなつと同じクラスになったんだけど」
前日実家のコスメショップで出会っていたさんご。
そんなさんごは、水族館でまなつとはぐれた時、偶然にも水槽の中で歌っているローラと出会いました。
序盤のローラはまだ面倒見の良さをあまり発揮していなかったので、自信家だけどドジな面が強く出ていましたね。
その頃のさんごは、まだ自分に自信がありませんでした。
そんなさんごに対し、
ローラ「自分の可愛いが信じられなくてどうするのよ」
と言ったローラ。
まなつの明るさと芯の強さだけでなく、ローラのまっすぐな強さもさんごに影響を与えているんですね。
二人との出会いで自分の思う可愛いを信じられるようになったから、さんごはモデルとコスメ、どちらの道にいくか迷うようになり、今があるんですね。

あすかやみのりとの出会い
あすかがまなつと初めて出会ったのは、学校の外でした。
不良にからまれたまなつを、さっそうと現れ助けたあすか。
まなつ「あの時のあすか先輩かっこよかった~! 怖い人をばーんとぶっ飛ばして、名乗るほどのものではない。滝沢あすかだ」
みのり「そのネタも使える」
ローラ「私は誰ともつるむつもりはない。なんてかっこつけちゃって」
と、出会いを振り返りつついじられるあすか。
序盤のあすかは元生徒会長と関係をこじらせたことを引きずり、仲間を信じられなくなっていましたからね。
それでも、まなつたちがピンチになったら、助けに来てくれたあすか。
あすかが優しく正義感が強いのは、今も昔も同じ。
その後、あすかは「みのりはどんなふうに出会ったんだ?」とみのりにもローラたちとの出会いを聞きます。
みのりとローラの出会いは、博物館の中でした。
ローラ「もっと自分を信じたらどうなの」
そんなローラの言葉が、みのりに自信を与えました。
こうして振り返ると、ローラはまなつにとってのヒロインであるのと同時に、もう一人の主人公としてみんなに影響を与えているんですね。
みのり「ローラのおかげで、一歩踏み出せた」
今のみのりは言います。
みんなの物語
さらに、ローラのことを振り返っていくみんな。
女王様は”人魚はプリキュアにはなれない”と言っていましたが、人魚の常識を覆し、プリキュアになったローラ。
それを思えば、ローラが記憶を消さずにすんで、人間と人魚のありかたを変えていく流れもありそうですね。
夕方。
部室で会議を続けるみんな。
あすか「これをどうまとめるかだよな」
みのり「そのままやってもだめだから、舞台は中世ヨーロッパの、海辺の小さな町にする。ローラの役名はロザリア。どこか遠い国のプリンセスってことにして」
ローラ「プリンセス!? いいわね、私にぴったり!」
みのり「そして修業に来た街で、私たちと出会う」
さんご「私たちはその世界ではなにをしてるんだろう?」
さんごの言葉を受け、みんなそれぞれやりたいことを言っていきます。
まなつ「私は街で一番トロピカってる女の子!」
さんご「じゃあ私はお花屋さんとかやってみたいな」
みのり「私は、港の倉庫に事務所を構える名探偵。というのは仮の姿で、実は封印されたパパイアの秘宝の記憶を失ったドラゴンの末裔で」
あすか「いやそれはちょっと設定盛り過ぎだろ」
読書や物語を書くのが好きな人は、設定を考えるのも好きがちですね。
そんな風に、みんなで物語を考えていって……。

さんご「でも不思議。一年前はみんな知らない同士だったのに、今は五人でこんな風に笑って、楽しく話してるなんて」
みのり「うん。これはそんなお話。それが私たちの物語。最初はバラバラだった五人が、出会って仲良くなって、それぞれに大切なものを見つけるってお話」
ローラ「みんなが仲良しになるまでの物語ってわけね」
そして、まなつはそんな物語のタイトルを思いつきました。
まなつ「私たちの物語。題して、”トロピカる物語”!」

トロプリ41話感想
というわけで、うまく前回の話と繋げながら、総集編をストーリーの中に落とし込んできましたね。
改めてみると、トロプリの中でローラという存在がいかに大きいのかがわかりますね。
ヒロインが第2の主人公的な立場として動いていくのはいいですね。
だからこそ、最後はちゃんとハッピーエンドのルートを切り開いてくれるといいのですが。