2005年から活動しているロックバンド「tacica」(読み:タシカ)。ロックバンドには珍しい曲調にも暖かみのあるメロディーラインが特徴。そんな失敗して焦る心を落ち着かせてくれるお気に入りの3曲を紹介していきます。
ちなみに、「tacica」というバンド名の由来もメンバーの“確かね……”というユーモアにあふれたところから決まったとか!
さて、「tacica」の楽曲は男女問わずに抵抗なく生活の中に溶け込むロック。聴いてみたいと思いませんか?
コート上の王様の葛藤と進化「LEO」
2014年に放送されていたテレビアニメ「ハイキュー!!」第1期第2クールエンディングテーマですね。
TVアニメ第5期『ハイキュー!!FINAL』続編決定!そして、劇場版も決定しました!早く観たいですね!
ところで第1期第2クールと言えば、天才セッターの影山飛雄と秀才セッター及川徹のベストを尽くした戦い胸が熱くなりました。
Aメロの「丸い滑走路を皆飛べると信じ直走る 選り好みしないで掴んだ未来ではなんか窮屈な夜」
菅原の100%の力を引き出すためのコミュニケーション。そこから、影山が受け取ったコート上の王様の「進化」。
それは、仲間の考えをくみ取りトスを上げること、そうして未来を掴み取るために。走って高く飛ぶ日向のためにトスを…こういう展開最高です。
サビの「ヘッドライトの明かり それだけ頼りに走り出した」
セッターというポジションは一回のトスで試合の展開を左右する司令塔のポジションです。だから歌詞の「ヘッドライト」というのも影山って感じがします。
後悔も不幸も踏み越えて、走り出そう。疾走感あふれる応援歌なので聞き心地いいので聴いてみてください。
私の荒波を聴いてくれ!「aranami」
2020年に放送されていたテレビアニメ「波よ聞いてくれ」オープニングテーマ。
すごい勢いのマシンガントークで彼女の人生観、恋愛観を包み隠さずありのまま語る。そのスタイルがリスナーの心を掴みます。
回り回ってラジオパーソナリティを任されることになった「鼓田ミナレ」のヒューマンドラマが面白い作品でした。
Aメロの「生きて行くなら荒波に対峙するんだけど 勝ち負けじゃない所で僕たちは出会う」
サビの「今日より明日がどうとか 言ってる内に今日は去って」
Aメロもサビのメロディーもすごく好きだし、歌詞から「人生の荒波」を表現してるようで、自然と自分の人生と重ねちゃうくらい引き込まれる神曲です。
荒波に立ち向かうのもいい。荒波に身を任せるのもいい。けど、私の波に乗ってくれ!
イレギュラーなド素人が午前3時半に好き勝手に話すだけのワンマンショー「鼓田ミナレの波よ聞いてくれ」ミナレの勢いまかせのトークも大好きです。
やれることを自分なりに全力でぶつかり、周り巻き込むミナレを思わせる歌詞最高です。
ラストの「ただ光る偉大な光もまだその先は知らない」
ミナレのラジオブースに藻岩山ラジオ局の他のスタッフたちが集まっていて、「想定内で想定外へいこう」に繋がる歌詞だと思ってます。
誰も一人で生きてけなくて、ここにいる人たちで想定外へ行こう!その先は知らなくても進もう。すごく前向きなものに感じました。
ミナレが人生のパーソナリティになる様を観てほしい。大人にこそオススメなアニメです。
ロケットに夢を乗せて「HALO」
2013年に放送されていたテレビアニメ「宇宙兄弟」の第76話 から 第87話で使用されていたオープニングテーマ。
歌いだしの「空想が花束をくれる 頑丈な哀しみの下に」
夕焼け空は夜になる一歩手前の瞬間のことですが、このシーンでいう「夕焼け空」に当たる状況は六太が「再び宇宙飛行士を目指したいと思った」瞬間…
アポはその思いに気づいたから彼を前向きにさせ続けるためのサポートをしてくれてるように見えて隣に誰かがいるって心強いなと思いました。
サビの「僅かな光に似た希望が君の細胞に絡まった日から 一向に離れないそれだけ」
日々人は兄よりも先に宇宙飛行士になるという夢を叶えているものの月面でのクレーター落下事故によるパニック障害を患った。
それがきっかけで挫折から必死にはい上がるという経験も積んでいるので、光にも影にも真剣に向き合えば限界はいくらだって超えられるという意志を感じます。
ラストの「只 愛しくて走れるよ さらば真夜中のスランバー」
OP映像の日々人と六太のシルエットが子供から大人に成長していく。
子供から大人になる過程では会話が減ることも多いけど、いざという時には互いに理解して並んで約束を叶えようと努力するってかっこいいです!
絶対はないから、どんな選択をしてもいいんだよ。
今回紹介させてもらった「tacica」の楽曲は、後悔から挫折してしまったとしても、立ち上がるためのキッカケになってくればいいなーと思います。
ちなみに私が一番心に響いたのは「LEO」です。スーっと聞き心地いいメロディーや「ハイキュー」と重なる歌詞が多いなーと考えれば考えるほど深いんですよ。
「絶対が無いからこの世界じゃ機械達も迷う」「後悔も追付けない程の幸を不幸を超えてよ 空想の彼方へ」
絶対がないから迷うこともあるし、壁にぶつかって不安になることがあったっていい。どんな選択をしても正しい間違いはないんだからと走り出そうってエールをもらえてる気がするんですよ。
最後に私が大好きなハイキューの名言を紹介させてください。
この脚でどんな壁も飛び越えてみせる どんな 壁も!
シンプルでストレートな日向の想いが伝わってきて、ホントお気に入りです。
ぜひ、「tacica」のアニソンを聴いて元気になりましょう。
文章:あそしえいつ T.A
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