アニメには人間だけでなく動物がたくさん登場する作品もあります。そして、そういったジャンルのアニメソングは私も視聴する頻度が高くなります。
そんな中でも動物が苦手だったり、触れ合った経験が少ない人も繰り返し見てしまう。それほどに、可愛い姿がつまったアニメソング映像を見つけました。そこで3曲ピックアップして紹介していこうと思います。
癒しはアニメソングのオープニングやエンディング映像からも感じられるよ!?
動物たちにもリラックス空間は必要なのですアニメソング「Rough&Laugh」/クラムボン
2012年放送のテレビアニメ「しろくまカフェ」第27話~第38話で使用されたオープニングテーマ アニメソング。
Aメロ「ね ときどき 遊びにおいでよ ここはね 時間をわすれちゃうから」
しろくまさんが営むカフェは自由に使えます。だからこそ、「ときどき遊びにおいでよ」という会話のような自然な言葉が合います。また、動物園や水族館で働く動物たちがくつろぎにやってくるシーンも心がほっこりするお気に入りの場面です。
サビ「まわる Rough & Laugh For You まわる Loop & Loop Do You? あつまって ほどけて わらって 花になる」
動物たちと共に星や花びらがたくさん舞っているシーン。そこの色の鮮やかさや笑顔からエネルギーを感じられて元気になれますね。
「ラフ」には二つの意味を含ませている
実は「ラフ」という意味を持つ「Rough」 と笑うことを指す「Laugh」を組み合わせています。笑顔と自然体の自分自身で日々過ごしているパンダくんを表す言葉です。そう思うと歌詞がすごく印象に残りました。
ラスト「わになって わになって おっきな わっかになって」
パンダくん・しろくまさん・カフェで働く女性・ささこさんが描かれているラテアートのシーン。優しさを感じるイラストで、疲れるたびに見続けたいです。
動物って狩りをして生きている種類も多いものです。しかし同系統のパンダくんとしろくまさんが仲良くしている世界観が他の作品にない不思議さで面白いですよ!
森の中の暮らしも出会いたくさん。毎日賑やかアニメソング「シアワセのカケラ」/まりもみ
2007年放送のテレビアニメ「はぴはぴクローバー」オープニングテーマ アニメソング。
Aメロ「疲れた顔して無理して笑った その瞬間 痛いほど伝わった」
三日月森に住むウサギのちまが他のウサギの仲間と共に青空の下で自由に過ごしているシーン。このシーンは女の子らしくて可愛いですね。
でも歌詞に「無理して笑った」という「疲れた」と正反対の意味の言葉が使われています。心の奥の不安も近くにいる仲間は気づいている。そして辛さを隠すのではなく吐き出して前を向ける強さがちまには備わっている。だから普段からポジティブ思考なんだと思いました。
サビ「青空に背伸びした キミの瞳 キラキラ光る」
モモンガのひらりさんが空を飛んだり、ちまのお父さんが実験に失敗して真っ黒な顔になっているシーン。綺麗な青と真逆の印象の色の黒を対比させています。こうすることで、失敗を気にするのではなく動物の面白さが強く心に響きます。何度も見返したくなりました。
ラスト「キミらしくいられるための シアワセのカケラ見つけよう」
ちまたちが草原を走った後に決めポーズをするラストシーン。子供らしい無邪気さと個性に溢れていて癒されます。
楽しかった出来事を「シアワセのカケラ」と表現しています。ここは、いつまでも青春時代を忘れない心が感じられます。いい言葉選びだと印象に残りました。
小さくたって頑張る心は忘れませんアニメソング「自転車にのって」/mao
2009年放送のテレビアニメ「クプ〜!!まめゴマ!」エンディングテーマ アニメソング。
Aメロ「遠い空ではのんびり雲が流れてます 河原の向こう知らない人が道を聞いてます」
まめゴマのまめ太が海で寝ていたところに主人公の小学生・あかねがやって来ます。この出会いがともに暮らすことになるきっかけになります。だから、小さくても泳ぎたいという生き物の強い本能を感じられました。
小さなまめゴマが見た大きな世界。それを「のんびり雲が流れる」や「知らない人が道を聞く」という何気ない日常に例えています。そんなところが愛着を感じる言葉遣いで癒されました。
サビ「よろこびの歌もかなしい歌も 君といっしょなら歌える」
まめゴマたちが自由に過ごしている姿をまめゴマカフェ経営者の佐々木さんがニコニコして眺めているシーン。好きなものに囲まれた嬉しさが溢れたらだれもがなりそうなとろけた笑顔です。そのため、「わかる!」と実際に声を出してしまいそうになりました。笑
サビの歌詞は恋愛にも当てはまる言葉選びなので、恋人がいる人にも響きそうですね。
ラスト「今日はまわり道行こう フワフワふもとまで」
まめゴマカフェの札が閉店に切り替わるシーンが、毎日同じことを繰り返すように見えても一つの動作が違う感情を生み出し悩むこともあるので、目的をもって実行できる人はやっぱりかっこいいという憧れの思いがつまった場面だと思いました。
自然で暮らしているからこそ見える素顔っていいな
今回は人ではなく動物たちから感じる可愛さが伝わる楽曲というテーマで紹介してきました。しかし、どの作品の楽曲も動物たちが自由でマイペースに生きる姿。そして、それぞれの種族のつながりの深さが見え、3曲を違った視点で楽しめました。
絶滅危惧種の動物が増えている近年。自然の中でしか見られない素顔を人間が構いすぎて失くしてしまっているとしたら…
最期は自然に返すことも必要ですね。
どの曲もいいですが、特に気に入った歌詞は「シアワセのカケラ」の中にあります。ラストサビ前「幸せを運ぶ風 心地よくて優しい匂い 怖がらずに受け入れよう ほら深呼吸して…」
この歌詞に映像はついていないのですが、もし映像になるとしたらちまが元気いっぱいに遊びつつにこにこしていてほしいという願いを込めて選びました。
推しポイントはゆったりした時間の流れ
「幸せを運ぶ風」や「優しい匂い」という言葉が、春先のゆったりした時間の流れを感じさせてくれるところも推しているポイントです。笑
今後も動物が登場する作品の楽曲紹介は, 続けていければと思っているので楽しみにしていてください。
がんばったり悩んで疲れた心に潤いを与えるために、アイドルとはまた違った可愛い子たちをじっくり眺めて心をリセットしてみては?
文章:あそしえいつ T.A