さて、2013年に活動を開始したロックバンド「 sumika」(読み:スミカ)。ユニット名の由来はこんな意味が込められているそうです。
「「様々な人にとっての“sumika(住処)”のような場所になって欲しい!」「本当に好きなものを好きな人に、たくさん渡せるチームを作れるように」。なんだか、まっすぐで温かくてほっこりしますね。
私自身、学生時代から、泣きたい時によく聴いていました。私を励ましてくれた3曲を紹介します。
そっと寄り添う優しさは、また人を前向きに進むパワーの源にも繋がっているのです!
このページの目次
状況を見つつ人に頼って自分の個性を極めていこう「フィクション」
まずは、2018年放送のテレビアニメ「ヲタクに恋は難しい」オープニングテーマです。
Aメロ「深い海を抜け 空飛ぶ街に繰り出し そこから降りれなくなり 脈絡のないような展開も きっとオンリーなストーリー」
主人公の成美と幼馴染の宏嵩。さらに、小柳先輩と樺倉先輩が加わって4人でオンラインゲームで遊ぶシーン。仲良しって感じでリラックスしていてイイ関係性ですよね。
「きっとオンリーなストーリー」の言葉が、ゲームでも仕事でも頼ることで人の輪が広がっていくから一人の考えに囚われ過ぎるのはよくないと思いました。
サビの「ひらりひらり めくりめくる ストーリー ストーリー 喜怒哀楽 忙し」
成美&宏嵩ペアは少し離れていて、小柳さん&樺倉さんの先輩・後輩ペア。こちらは密着しそうな近さで振付を踊っているシーン。また本編とは違った視点で楽しめて面白いです。
「めくりめくる」時間の中で自然に思いは受け入れられていく。
そのため、全てのヲタクがゲームや恋愛に同意見。持つ必要はないと思います。
最後の「いつになれば終わるんだ? 皆目見当もつかない お生憎見当もつかない」
成美たち4人がターンしてピースした後にバラバラな仕草をしているシーンが、また青春時代に逆戻りしたような情景で仲間に入りたくなりました。
それに、初めての経験で「見当もつかない」と思うのは当たり前だからこそ、成美のように恐れずやりたいことをやれる人は尊敬します。
思いを伝えあうことで徐々に絆を深め互いにたくましくなろう「イコール」
次に、2019年に放送されていたテレビアニメ『 MIX 』第1クールオープニングテーマです。
Aメロの「描いた理想の自分とはかけ離れた現在(いま)と」
ヒロインの立花音美が成長していきます。そのすぐ後ろで兄・走一郎と義理の兄・投馬もそれぞれに成長していく。
このシーンが子供の頃に抱いていた「ずっと一緒にいる」という思いが現実になるとは限らない。ちょっと悲しい意味が含まれているのかなーと思います。でも、柔らかい歌声やリリックの暖かさにホッとしますね。
サビ「Stand By Meそばにいて 今タッチしよう 止まらない鼓動 抱いていた感情ごと抱きしめよう」
一生懸命試合をした後、野球部員たちが空に向かって帽子を投げている姿。爽やかで学生らしいですね。
甲子園に行く夢を追いかけるのは、仲間がいて経験できます。だからこそ、思いをぶつけあうことも怖がらず強い心を持ってほしいですね。
最後の「抱いていた感情ごとキスをして」
明青学園高等部の前で音美と走一郎と投馬が向かい合って立っているシーン。特に凛々しい表情がかっこいいですね。
同じ方向を向いて立つことで、性別は違っても同じ方向を向くことはできるという思いを伝えているように感じました。
楽しみながら頑張ることが心をへこませない秘訣だ「Shake & Shake」
2021年4月より放送中のテレビアニメ「美少年探偵団」オープニングテーマです。
Aメロの「せいせいこれよりお立合い 逃さないで 逃さないで 逃さないで」
それにしても、主人公の堂島眉美が色とりどりの星を追いかけているのが無邪気で可愛いですね。
「逃さないで 逃さないで 見逃さないで」と繰り返す歌詞。子供時代のなんでも興味を持って、やってみよう!と挑戦し続ける貴重な時間を私は指しているのだと思います。子供だからこそ、生まれる純粋な考えを忘れないでいたいですね!
サビ「シェケラララ シェケラララ 混ざりあって光合って」
OP映像では、美脚の飆太。美食の満をはじめとした美少年探偵団のメンバーが順番に踊っている姿。
私はリピートし続けたい美しさに見惚れてしまいました。
しかも、「混ざりあって光合って」の人を色に例えた歌詞が続きます。
一人じゃなく、仲間と一緒に楽しみつつ真相を探そうと力が湧いてきます。
曲ラストの「史上最高な今を信じている なんだかんだ言って嫌いじゃない」
ロケットから飛び出した眉美を、美少年探偵団団長・双頭院学が助けているシーンが紳士的でかっこいいですね。
「なんだかんだ言って嫌いじゃない」の曖昧さが、普段は照れ臭さから団長に強く当たる眉美達も団長のことが好きなんだとほっこりします。
頼っているのが悪い事とは限らない
最後に「 sumika 」の曲から感じたのは、バンドでありながらメロディーがゆったりして歌詞の言葉選びも柔らかい。
だからこそ、急がず自分のペースでいいと肩の荷をすっと軽くしてくれ、ネガティブ思考になりやすい私にすごく刺さりました。
ちなみに、私が一番気に入っている歌詞は3曲目に紹介している「Shake & Shake」の2番Aメロ。
「ついづいよれよれもたれ合い オフになってオンがあってそんでいいぜ」
何より「ついづいよれよれもたれ合い」の片岡さんの歌声が大好きです。
「 sumika」のアニソンは優しさが溢れていて、気持ちが落ち着きます。
曲を聴く。それだけで、性格の違う人との出会いも新しい発見ができて自信がつく。そんな気持ちになれるからです。
そして、 sumika の曲に込められた好きなもの好きでいる考え方は、心に光を照らし続けてくれます。
これから先、「 sumika」の曲で、立ち止まっている人が少しでも笑顔になれますように。
文章:あそしえいつ T.A
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