10月に入り新作秋アニメが続々放送開始となりました。そこで、この後、見続けるかどうかは別として、興味をひかれた秋アニメの初回感想をお届けしていきたいと思います。(なお、秋アニメでも第2クールや、続編にあたるものは、こちらでは取り扱いませんのでご了承ください)
さて、記念すべき1作目は10月2日(日)から放送されたこちら。
秋アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第1話/魔女と花嫁
おそらく知らない人はいないだろう機動戦士ガンダムの完全新作シリーズアニメになる本作。ちなみにファーストガンダムシリーズの宇宙世紀や「鉄血のオルフェンズ」のPost Disaster世紀とはまた別のアド・ステラ世紀という別世界軸のお話になります。
ただ、ガンダムと操縦者の肉体がリンクしていたり、ガンダムを廃止しようとしている背景が、鉄血のオルフェンズをほうふつとさせるため、繋がってるのかと錯覚しそうになります。筆者は実際、錯覚していました。
始まりは学園もの
水星の片田舎から編入してくることになった主人公のスレッタ・マーキュリー。自身の家族だと宣言するモビルスーツ・エアリアルをともなって、アスティカシア高等専門学園にやってきます。
しかし入港直前にスレッタは宇宙を漂う宇宙服を着た人間を発見します。慌てて救助に向かうスレッタでしたが、助けられた当人は「あと少しで脱出できたのに!」と激怒します。この人物こそ、後々スレッタと縁ができるミオリネ・レンブランでした。
彼女は、学園長であり、学園に出資しているベネリットグループの総裁の一人娘で、その父親に反発しています。自分の将来なのに勝手に決めてしまう父親と、そこから逃れられない自身に苛立っているように見えます。
ものすごくありがちな編入生いじめ
さて、学園ものにありがちな、主人公をいじめる意地の悪そうな女子生徒や、ガラの悪い男子生徒。しっかり登場してまいります。実にテンプレートな嫌味を言う女子生徒。しかし主人公のスレッタは天然キャラなのか、嫌味にさっぱり気づきません。
そしてガラの悪い男子生徒。なんとミオリネの婚約者です。最も、ミオリネの父親が、「学生同士のモビルスーツの決闘で最も優秀な勝者となった者(ホルダー)と結婚させる」と決めているからなので、ミオリネ自身は認めていません。
ミオリネが大事に育てている植物をめちゃくちゃにしようとするガラの悪い男子生徒、グエル・ジェターク。彼はベネリットグループの御三家に入るジェターク家嫡男のお坊ちゃま。わがまま放題ですべてが自分の思い通りになると思っているタイプです。そんなグエルが暴れるのを止めようと、スレッタは、なんとグエルの尻を思いっきり張り倒します。
激怒したグエルから決闘を言い渡されたスレッタは、止めるミオリネを遮り決闘を受け入れます。
ざまぁな展開からの、なんでそうなる?!
決闘当日、スレッタのエアリアルに搭乗しているのはなんとミオリネ。「なんで皆、私のことを勝手に決めるの!」という彼女の言い分はわかるのですが、初めて乗る機体な上、パイロットとしての腕前もグエルより格下な彼女が勝てるわけがありません。
その時、颯爽とバイクでエアリアルに近づく人影。運転しているのはスレッタです。スレッタはエアリアルの操縦席を外から開けて中に無理やり入り込みます。
スレッタが操縦することで、その機能を最大限に引き出されたエアリアル。その結果、グエルの操るディランザを完膚なきまでに叩きのめします。
この時のエアリルの戦闘方法がなんともスピード感と強さにあふれています。めちゃくちゃ「あ~、ガンダムだ~!」というバトルシーンが堪能できました。
決闘によりホルダーだったグエルを破ったスレッタは、新たなホルダーとなります。そしてミオリネより告げられる衝撃の事実。ホルダーとなったこの時点より、スレッタがミオリネの婚約者になると。
「私、女ですよ?!」と混乱するスレッタに「あら、水星ってお堅いのね。こっちじゃよくあることよ」と一蹴。うん、同性婚、未来ならきっと普通になってるよね。と思いつつ、どうせならグエルも嫁にもらってしまえと思う筆者でした。
秋アニメ初回視聴、私的評価、☆☆☆☆
秋アニメの先陣を切る形になった本作。なかなか面白く、次の展開が気になる初回でした。ちなみに私の推しは決闘委員会委員長のシャディク・ゼネリになりそうです。わかりやすく男前(そしてCV:古川慎でイケボ)。
なお、水星の魔女初回の前日譚となる「PROLOGUE」が現在各種配信サービスで配信されています。初回を観てから、こちらを観ると、その温度差でグッピーが死にそうです。ちなみに公式サイトのMUSICページに、OP曲「祝福」の原作小説「ゆりかごの星」も掲載されています。こちらは、「PROLOGUE」と水星の魔女初回の間のお話になります。こちらも併せてぜひ、ご覧ください。より今後のストーリーが楽しみになると思いますよ。