冬アニメ。とりあえず初回を観てみた6「シュガーアップル・フェアリーテイル」

2023年冬アニメ。とりあえず初回を観てみたの第6回目はシュガーアップル・フェアリーテイルです。この企画は「今後見続けるかどうかは別にして、興味をひかれた冬アニメの初回感想」をお届けします。なお、第2クールや、続編にあたるものは、こちらでは取り扱いません。ご了承ください。

「シュガーアップル・フェアリーテイル」情報

1月6日よりTOKYO MXやサンテレビ等で放送開始されたアニメです。原作は角川ビーンズ文庫から出ている三川みり氏原作の小説。原作イラストを漫画家でイラストレーターのあき氏。アニメキャラクターデザインを「ホリミヤ」「あんさんぶるスターズ!」の飯塚晴子氏。監督は「舞妓さんちのまかないさん」「叛逆性ミリオンアーサー」の鈴木洋平氏。アニメ制作を「薔薇王の葬列」「死神坊ちゃんと黒メイド」のJ.C.STAFFが担当しています。

冬アニメ「シュガーアップル・フェアリーテイル」第1話/かかしと妖精

シュガーアップル・フェアリーテイルは人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界です。そんな砂糖菓子の中でも、聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は「銀砂糖師」と呼ばれています。

主人公のアンは銀砂糖師の母親が亡くなったのを機に、自分も銀砂糖師になろうと決意します。銀砂糖師になるには、年に一度、王都で開催される品評会で、その腕前を認められる必要があります。その品評会に出場する為、アンは住み慣れた土地を離れ、王都へ向かいます。

途中の街で使役妖精を虐待している様子を見かねたアンは、その妖精を助けます。しかし、妖精は人を信用しておらず、憎まれ口をきいて逃げてしまいます。妖精と仲良くしたいアンですが、妖精は片羽をもがれ、命にかかわるその羽を人間に握られていることから、仕方なく仕えているものが多い現実に寂しさを覚えます。

戦士妖精・シャルとの出会い

アンが街に立ち寄ったのは、これから先の道中が物騒になるため、戦士妖精を雇うためでした。しかし戦士妖精は凶暴で捕まえるのが難しいらしく、扱っている業者が少ないと聞きます。その街で唯一戦士妖精を扱っているという店で、アンはシャルという美しい戦士妖精と出会います。

とても美しい羽を持ち、容姿も美しいシャルですが、口が悪く、態度も横柄。そのため、店主にしょっちゅう羽を握りつぶされそうになるという虐待を受けています。苦しむシャルを見ていられず金貨で店主からシャルを買い受けたアンは、道中の護衛をお願いします。しかし、シャルは「守って欲しいなら、お願いではなく命令しろ」と言います。シャルに友達になりたいと伝えるアン。しかし、自分の命をたてにして使役する人間と友達になる気はないとシャルは言い捨てます。

そんな中、盗賊に襲われている馬車を発見したアンは、最初はシャルに助けてくれるようお願いします。しかし聞く耳を持ってくれないシャルにしぶしぶ命令します。命令に従い盗賊を相手にしたシャルは瞬く間に盗賊を倒してしまいます。返り血を浴びてなお美しいシャルに、アンは息をのむのでした。

繊細なイラストの線を再現

表紙、挿画で使用されているイラストも、コミカライズされた漫画も、どちらも大変線が細く、繊細な画風になっています。アニメはこのあたりの再現が難しいとされていました。しかし最近はかなり細いままの線が再現されています。前クールの「虫かぶり姫」もそうでしたが、黒以外の主線に淡い色彩の色を載せて、線の細さを再現しているようです。

そして、中でも愛玩妖精と間違われる程の美しさを持つシャル。彼の画が、群を抜いて美しいです。羽の描き方も透明感と青色が美しく、アンが見とれるのも分かる!と思ってしまいます。

話自体は、根性成り上がりモノに、恋愛要素を絡めた王道系かなという感想です。なお、筆者は小説もコミカライズも読んでませんので違ってたら申し訳ないです。そんな筆者は、アンがどうやって一流の銀砂糖師になっていくのかが気になります。とりあえず3話ラストでアンを裏切った幼馴染のジョナスは、滅されてしまえ!と思っています(怒)

冬アニメ初回視聴、私的評価☆☆☆

絵はキレイなのですが、なんとなく話の先が見えてしまう点が惜しいと感じました。なおかつ、少女漫画が好きじゃなければ、この路線は見るの辛いだろうなと思いました。そんなわけで私的評価は星3つです。

さて、既に3話まで放送されていますが、各配信サイトでの配信もされています。興味を持たれた方はご覧になってみてはいかがでしょうか。とりあえず美形が好き!という方には一度シャルを見ていただきたいです。

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TVアニメ「シュガーアップル・フェアリーテイル」公式サイト

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