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幼気な少女たちが殺し屋?アニメ「 GUNSLINGER GIRL 」

世界中が不安定化する現代、世界のあらゆる場所でテロの問題が表面化しています。パリ同時多発テロ以降、私達の住む日本でも、テロの危険が年々高まってきているのではないかと言われています。2020年には東京オリンピックの開催も予定されているので、テロ問題は軽視できない問題です。

こんな不安定な世相を表現したアニメ「 GUNSLINGER GIRL 」

今回ご紹介するアニメ「 GUNSLINGER GIRL 」でもテロリストや政府組織などが登場するので、国際情勢や政治にあまり興味がない人でも、アニメなので気軽に見る事ができます。テロとはどういったものなのか、テロの原因は、テロを防ぐ事は?、そういった事を少しでも自分自身で考えるキッカケになるような作品だと思います。

アニメ「 GUNSLINGER GIRL 」はイタリア国内の地域対立で、人々の思想対立が絶望的な程ひどく広がっています。それが原因で、多くテロや暗殺などの暴力行為がエスカレートし、日々多くの人々が銃弾に倒れます。そんな中、身体に障害を持った少女たちを集め肉体的な改造と洗脳を行い、テロリストなどに立ち向わせる組織のストーリーが、アニメ「 GUNSLINGER GIRL 」の中心となるストーリー設定です。

少女たちは身体を改造され義体と呼ばれる人工の肉体を使用して大人よりはるかに強い身体能力を有しています。しかし、外見上は普通の少女ということもあり、テロリスト達の油断を誘うこ事でテロ制圧作戦の成功率向上に「少女」という外見が大きく貢献しています。

しかし、そのかわいい幼気な少女の外見とは裏腹に、少女達は条件付け(洗脳の様なもの)といわれる思考的処置を受けており、上司や上位組織の命令に無条件で忠実であることや、他人を害する事には抵抗を持たないなどの処置が施されています。そんな彼女達ですが、日常的には義体や洗脳を施されているとは言っても少女には変わりませんので、お茶をしたり本を読んだり女の子らしい会話をしたりするシーンが見受けられます。「少女」「洗脳」「殺害」この不条理とも言えるギャップが、アニメ「 GUNSLINGER GIRL 」の人気の秘密かもしれません。

銃器の表現は高評価!アニメ「 GUNSLINGER GIRL 」

少女たちはそれぞれ銃火器を所持しており、アサルトライフルやスナイパーライフルなど、任務遂行に合わせた銃火器を使いこなします。少女が銃火器などの物騒なものを所持していると、市内や空港では大問題です。これらの銃火器を上手くカモフラージュする為に、バイオリンケースに入れて持ち運びをしています。当然、テロリスト側からはバイオリンケースを持った少女にしか見えませんので、テロリストの油断を突いて、テロリストを殲滅する作戦が大いに活用されています。

身体を改造され、脳を弄られ、そして洗脳され、とても哀れにも見える少女たちですが、彼女たちは1度失った自分自身と希望を、世の中のために再び貢献できていることや、自分達を必要としてくれる人達がいるという事に生きがいを感じているように感じます。是非、アニメ「 GUNSLINGER GIRL 」を見て、彼女達の境遇と、尽きることのない悲しい人間同士の争いに、みなさんに何かを感じ取ってほしいです。

監督:浅香守生 出演:阿久津加菜・小清水亜美・能登麻美子ほか

(筆者:くさなぎゆうき)

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