この一月から、フジテレビ・ノイタミナ枠にて放送中のアニメ、僕だけがいない街について書きたいと思う。
アニメ「 僕だけがいない街 」のあらすじ
この作品の主人公藤沼悟には、リバイバルという現象が起きる。
リバイバルとは、1分~5分前の時間に戻り、同じ光景を見る、という現象である。リバイバルが起きるときは、決まってなにか悪いことが起きる直前である。主人公の悟は、リバイバルが起きる度に、数分前の光景になにか違和感がなかったか探し出し、悪いことを防ごうとする。その結果、悟は幾度となくトラブルを回避してきた。
そして、ある日悟の母親が何者かに刺されてしまう。それから悟の身にリバイバルが起きる。悟は精神年齢が29歳で、身体が10歳になった状態で、物語の舞台は18年前、悟のクラスメイトが誘拐される事件の前まで遡る。
印象的なカットの多さが魅力のアニメ「 僕だけがいない街 」
僕だけがいない街には、印象的なカット割りが多い。それは今後、物語のあらゆる謎を解いていく上で重要になってくる可能性が高いといえる。
私は、原作を未読なため、まだ現段階で、今後、どのキャラクターが重要になってくるのかもわからない。事件の核心的なこともアニメではまだ触れられていない。
けれど、この印象的なカット割りから、今後恐らくこのキャラクターが鍵となってくるのではないか、と想像する。その想像こそが、早く続きを見たい!と思わせる。そこが、僕だけがいない街の魅力のひとつだと思う。
子供からみた世界
私が3話まで観た個人的な感想をあげると、いかに子供が無力か、ということがこの作品を観ていると、思い知らされる。子供は無力で、大人よりももっと狭い世界で生きることを余儀なくされている。それが、どんな世界であろうと、子供は生きる場所を自分で選ぶことができない。
無力ながらも悟は、戦っている。未来の母親を救うため、ヒロインである雛月加代を救おうとしている。僕だけがいない街を観ていると、子供の頃を思い出す。そして、大人になった自分を省みなければならないような気がしてくる。