原作完結からもうすぐ30年、最後の劇場版アニメから数えてもすでに20年を経過しているにもかかわらず、未だ褪せぬ輝きでアニメファンを魅了し続けている作品があります。
それが先日、100万円の等身大フィギュアの受注生産が発表された「ラムちゃん」率いる「 うる星やつら 」です!
最後の劇場版から考えてももう20年前ということは、あのハチャメチャなラブコメディを知らない世代のアニメファンもすでにいるということです。時間の流れって怖い。
今回はそんな若い世代のアニメファンに、「 うる星やつら を知るならどこからがいいのか?」をご紹介します!
入りやすいのはやはり劇場版
テレビシリーズはなんと4年半にも及ぶ長期シリーズなので、初心者が気軽に手を出すのはちょっと戸惑われる長さ。
ですが劇場版なら、2時間ほどでキャラクターや世界観の魅力をこれでもか!!と見せつけてくれます。
その中で特におすすめなのは、やはり「 うる星やつら 完結篇 」です!
手始めなのに、「完結篇」で大丈夫?
「いきなり完結編!?」とお思いになるかと思いますが、テレビアニメ版ではオリジナルの最終回が描かれていたのですが、この作品は原作の最終回をかなり忠実に映像化しています。
そのため作品を事前に知らなくても各キャラクターの特徴や魅力、関係性のおおよそがすんなりと飲み込めます。
特にこの「完結編」での魅力は、「ラムちゃんの切なさやいじらしさ」及び、「あたるの素直になれなさ、究極のツンデレ具合」です。
一度も好きと言ってくれたことがなく、自分を信じ抜いてくれなかったあたるに対して地球を人質に取る形で「たった一言、好きと言ってほしい」と迫るラムちゃん。
そして「こんな状況で好きと言ったら、嘘か本当か分からんだろうが」と意地になるあたる。
二人それぞれの気持ちが分かる展開に、視聴者は知らず知らずのめり込みます。そしてエンディング前の最後の一言で、「なにこの二人、ホント素敵!!」とときめくこと間違いなし!
劇場版「ビューティフル・ドリーマー」はご注意を!
この「 うる星やつら 」、劇場版は6作品ありますが、2作目の「ビューティフル・ドリーマー」だけはちょっと注意が必要。
なにも駄作だ!なんて言うつもりは毛頭ありません。むしろ胸を張って言える名作です。
が、こちらの作品のは監督、脚本をあの押井守さんが担当なさっているため、「 うる星やつら でありながらうる星やつらではない独特の世界」で展開しています。
原作者の高橋留美子先生も「『ビューティフル・ドリーマー』は押井さんの『 うる星やつら 』です」と語ってらっしゃった異色の作品。
個人的には非常に好きな作品ですが、今から見るなら「 うる星やつら 」としてではなく「 押井守作品 」として見たほうが楽しいかもしれません!