幼い頃は仲の良い友達と集まってサッカーとか野球をした経験はありますか?私は昔、集合住宅に住んでいたので年齢の離れた友達が沢山おり、みんなで集まってサッカーや野球はもちろんの事、上級生に必死についていってはカブトムシ採りや冒険など、色々な遊びをしていたものです。
さて、今回レビューするアニメ「 リトルバスターズ! 」ではそんな青春時代が鮮明に呼び起こされるような物語なのですが・・・。
小さなせいぎのみかた「 リトルバスターズ! 」
主人公・直枝理樹(なおえりき)は幼い頃に両親を亡くし、そのショックでナルコレプシーという病気を発症します。ナルコレプシーは、日常生活の中で突然に眠気に襲われ、多くの場合は失神を伴う病気で、幼い頃に両親を失ったショックにも、この病気の発症にも、かなり落ち込んでいました。
そんな不幸の中、直枝理樹は棗恭介(なつめきょうすけ)達に助けられます。恭介はリトルバスターズというグループを自分たちで作り、困っている人を救うことや、正義の味方の団体として子供ながらに活動をしていました。
やがて、みんな大人になっていく
時は過ぎ、みんな楽しく活躍していた「 リトルバスターズ 」ですが、子どもたちはやがて成長し、リトルバスターズの活動は自然と無くなってしまいます。そして月日は流れ、理樹も高校生の年齢になります。将来の事、進路の事を自分で決める人生の中で一番最初の重要なターニングポイントの時期が訪れます。
そんな状況の中で、理樹は、自分の今までの人生の中でみんなと過ごし一番楽しかった「リトルバスターズ」の時期を取り戻すために、恭介が就職活動から帰ってくると同時に彼に提案します。
「昔のように何かをしよう!」
その突然の提案を受け、リーダーである恭介の判断で野球をすることになり、チーム名はリトルバスターズと名付けます。
しかし、野球チームをスタートするにあたっては、メンバーが全然足りていません。そこで、チームの広報活動に力を入れ、みんな昔のように一緒になつてチームメンバーの勧誘や獲得の為に活動を開始します。そんな活動を続けていくうちに、新リトルバスターズのメンバーは徐々に増えていき、みんなが一体となっていくのですが・・・!
直枝理樹は棗恭介の秘められた関係
アニメ「 リトルバスターズ! 」は友情や絆をテーマに描かれている作品ですが、やはり学園モノでの恋愛模様は外せません。ところどころに仕込まれた伏線は、直枝理樹は棗恭介との深い関係と裏側を、確定はしないアンニュイな表現で描写しています。
この描写の意味を、自分なりに考えてアニメ「 リトルバスターズ! 」を見て頂けると、自分の学生時代、そして直枝理樹は棗恭介のストーリーにより深く没頭できるかもしれませんね。
監督:山川吉樹 出演:堀江由衣・緑川光・神奈延年 ほか
筆者:くさなぎゆうき