『 CLANNAD 』はゲームブランドKeyが制作した大人気ゲームのアニメ化作品で、親、友人、恋人、様々な人との絆をテーマに主人公、岡崎 朋也(おかざき ともや)の人生を描いた名作です。
進路選択を迫られた高校3年生になっても、遅刻やサボりを繰り返す朋也。数年前からすれ違い気味の父を避け、友人の住む学生寮に入り浸る毎日でした。
そんな朋也はある日、1人の少女に出会います。通学路の途中で立ち止まり「あんぱんっ……!」なんて呟いているおかしな少女、古河 渚(ふるかわ なぎさ)に。
そして、朋也はまた歩き出すのです。長い長い「人生」という坂道を。
このページの目次
広がる絆
渚との出会いをきっかけに朋也は様々な絆を育んでいきます。
その全てに共通するのは「暖かい」ということ。そして「優しい」ということ。
朋也は「暖かさ」と「優しさ」に触れ、成長していきます。
人のために一生懸命な朋也を見たらきっとあなたの心も暖かくなることでしょう。
そこにある絆
本作で描かれる絆は至って普通なものです。
例えば友人との絆。恩師との絆。上司との絆。家族との絆。そのどれもが日常の中にあります。決して特別なものではありません。
しかし、だからこそ心に響きます。
朋也が育んだ絆に涙すると同時に自分が育んできた絆を振り返りまた涙するのだと思います。
特別な物語のようでいて実は私たちの日常とシンクロする部分も多くあることがこの物語の魅力でしょう。
学生から社会人へ
本作は学生編である第1期『CLANNAD』と卒業後を描く第2期『CLANNAD〜AFTER STORY〜』で構成されています。
私たちの人生が高校卒業後も続いていくように、朋也の人生も終わりません。
そんな『AFTER STORY』ですが、まさに朋也の成長を感じるストーリーになっています。様々な人との絆を育んだ学生時代を経て、一回りも二回りも大きく成長した朋也。
ぜひ、彼の「人生」を最後まで見届けてあげてください。
文:高柳トオル