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普通になりたい少女の、善も悪もない学園ファンタジー『 RDG レッドデータガール 』

良くも悪くも少女マンガにありがちなドロドロっとした部分もありますが、厨二心をくすぐられるような作品。今回は『 RDG レッドデータガール 』をレビューします。主人公の心情が非常に細かく伝わってくる表現の仕方に感動したアニメです。多くの女性たちはこの作品に共感、また「私だったら…」と置き換えてみてしまう、ヤキモキした気持ちにさせてくれるアニメだと思います。

RDG レッドデータガール は世界遺産に認定された熊野古道が舞台

玉倉神社に住む“鈴原泉水子(主人公)”は、電子機器を壊してしまう特異体質、中学三年まで学校と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし高校進学は、幼なじみの“相楽深行”と共に東京へ進学するよう周囲に決められる。泉水子は姫神が憑依する女性の家系であり、相楽深行はその家系を守ることを使命とする山伏の家系の出身。高校で泉水子のルームメイトの“宗田真響”は戸隠忍者の家系であり、陰陽師の家系の高柳一条と世界遺産候補の座を争っていた。文化祭の際の高柳一条の陰謀をきっかけとして、泉水子自身に姫神の力が発現するのだった…。

荻原規子による日本のファンタジー。それが RDG レッドデータガール

小説が元 シリーズ化されている小説で、2008年7月から2012年11月まで全6巻が角川書店から刊行され、挿画は単行本・文庫版共に酒井駒子(アルジャーノンに花束を等)が担当している作品。2013年4月から6月にかけてテレビアニメが放送され、キャラクター原案と角川スニーカー文庫版の挿画は岸田メル(イラストレーター)が担当しています。

アニメーション制作はP.A.WORKS

作中の描写が綺麗で、キャラクター達も繊細なタッチで描かれているのに感動です。見やすい絵で万人受けのある作風だと思います。

RDG レッドデータガール は姫神や陰陽師などの現代ファンタジー

実際に歴史がある修験道、陰陽道、忍者などと、現実でもありえそうな超能力というリアルに近いファンタジーが惹かれてしまう。一度は誰でも憧れるような設定が、現実味をおびた作品が『RDG』なんだと思いました。

ラストシーンは文句なし、印象深いものであったので良い感じの終わり方です。アニメをみて好きになったかたは是非、原作を読んでみてはいかがでしょうか。

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