女性を口説くにあたって確実に口説き落とせる方法などなく(と思っている?)、世に存在する男にとっては、「口説く」という行為と「口説き落とす」という行為、それは永遠の課題といっても過言ではありません。
恋愛ゲームのように、コマンド選択で状況が進行してくれれば、なんとかなるような気がしますが・・・。
今回のアニメレビューは、恋愛ゲームでは落とせない女性はいないと豪語する主人公がリアルの女性に挑戦するというアニメ「 神のみぞ知るセカイ 」レビューをお送りします。
落とせない女はいない!ただし2次元のみ
主人公・桂木桂馬(かつらぎけいま)はギャルゲーの達人で2次元の女の子しか興味のない高校生です。ある日桂馬の元に、「攻略してほしい女性がいる」と謎のメールが届きます。また、「もし、落とすのが無理なら絶対に返信しないように」と、とてつもなく意味深な文章で締めくくられています。
自分に落とせない女性はいない(ゲームだけ)!というプライドがある桂馬は、その謎のメールに返事をします。その瞬間、あろうことか目の前にエルシィと名乗る少女が現れます。
エルシィは自分の事を地獄からきた悪魔で、地上にある「駆け魂」を桂馬に捕まえて欲しいと依頼します。この「駆け魂」とは、地獄から抜け出した古い悪魔の魂で、悪事を働くために人間界へやって来ては人の心のスキマへ隠れ、取り付いた人間の負のエネルギーを食べては、その子供としてこの世に人間として転生するといいます。当然、子供として生まれてくるので、「駆け魂」は女性にだけ入り込むのです。
取り憑かれた女性を救うには、取り憑かれた女性を素敵な恋に落として、彼女達の心の隙間を埋めることができれば、負のエネルギーを得れなくなった「駆け魂」が取り付いた女性から飛び出してくるので、その時が捕獲できるチャンスだと言います。
リアルの女性の興味ない桂馬は一旦は断るのですが、まるでアダルトサイトのようにメールに返事をした時点で悪魔との契約が成立してしまっています。ここから、桂馬の3次元女性攻略が始まります。さてさて、桂馬の恋愛ゲームで鍛えた女性を口説き落とす腕前は如何に・・・!
アニメ「 神のみぞ知るセカイ 」は恋愛の参考書に?
やはりゲームとは違いリアルの女性に悪戦苦闘する桂馬ですが、なんとか恋愛ゲームで得た豊富な知識を上手く活用する事で、現実の女性達に果敢にアタックしていきます。
リアルではまったく恋愛経験のない桂馬ですが恋愛ゲームだけは数をこなしていますので、客観的に相手を分析する事も、女性の喜ぶセリフやタイミングの予備知識はバッチリです。また、普通の男性であれば、到底真似の出来ないような口説き方が出来るのも、恋愛ゲームから実恋愛に入ってきた桂馬の強みですね。
やはり女性は、情熱的でロマンチストには弱いのですよ!(但しイケメンに限る)
監督:高柳滋仁 出演:下野紘・伊藤かな恵・早見沙織 ほか
筆者:くさなぎゆうき