皆さんこんにちは。
竹取の翁です。
さて、いよいよ今回で、「ハイスクール・フリート」最終回。
今思い起こしてみれば、最初はあんなに頼りなかった彼女たちが、まさかここまで来れるとは、といった感じですね。
では、最終回、「ラストバトルでピンチ!」感想に向けて…ヨーソロー!!
第12話「ラストバトルでピンチ!」感想
さあ、タイトル通り、「ラストバトル」でした。
相手は、学生艦最強の「武蔵」。
そして、はれかぜ艦長「岬明乃」の家族同然の幼なじみ「知名もえか」の乗っている「武蔵」。
そんな武蔵が今、一般人のいる街の方向へ向かっている。
緊急事態。
そんな緊急事態の冒頭シーン。
あれは、この、全12話を通して、はれかぜ乗員が「みんなで」成長したからこそ、あの決断ができたんですよね。
足止め作戦に出るも、最強の「武蔵」を前にして大反撃を喰らう「はれかぜ」。
そんな絶体絶命の元に現れた「仲間」が。
「船の仲間は家族だから。」
その意思を強く持ち、どんなに無理な状況でも決して諦めることなく、「仲間」を助けてきた岬明乃たちの仲間が、助けに。
あのシーンも、岬明乃の成長を大いに感じさせるシーンでしたよね。
だって、多分、訓練初盤の彼女は、「艦長らしさ」を自分に感じていない。
艦長らしさを自分に感じてもいないのに、艦長としての自信とか、決断力も、薄かったはずです。
そんな彼女が、最悪「死」もあり得るあの道を選んだのです。
「仲間」を信じて。「家族」を信じて。そして、また「仲間」を助けようとして。
艦長だけじゃなく、みんな、成長してましたね。
そんな「仲間」「家族」に背中を任せて、岬明乃たちは最後の戦いへ。
そして無事、武蔵の横につき、突入可能という状態になったあの時。
やはり少々複雑そうな表情を浮かべる「岬明乃」。
優しくて、心配性で、何か起これば自分が行かずにはいられない、岬明乃に、物語中では複雑な気持ちを抱いていた宗谷ましろ。
「艦長にあるべき姿とは?」という問いを、この感想記事でも書いた記憶があります。
あの場面で、岬のことを意思を理解し、
「艦長も突入してください。」
これが言えた彼女もまた、やはり、成長してますよね。
彼女の中でも、「艦長にあるべき姿とは?」の答えは、航海前と、後では大きく変わったことでしょう。
こうして無事に、岬明乃と知名もえか、幼なじみの感動の再開が果たされたわけですね。
帰港後、久しぶりの陸に皆感動していたのはつかの間、はれかぜから何やら不穏な音が。
沈没。
そうですよね。確かに、あんな巨艦に体当たりしたわけですから。
むしろ、体当たり→帰港まで、彼女たちを守り切った。
いや、出港から、帰港まで、本当にいろいろな戦闘があったわけで、
そして船内では彼女たちの成長が、絆の深め合いが、繰り広げられていたわけで、
彼女たちを「ずっと」「一番近くで」見守っていた、学生艦「はれかぜ」。
「はれかぜ」は、はれかぜ乗員の彼女たちを見守って、とても美しく、沈んで行きましたね。
その姿はまるで、使命を果たした戦士のよう。
みんな、そんな一番身近な存在だった「はれかぜ」の沈没に、動揺し、悲しむも、
自分たちを見守ってくれた、守ってくれた「はれかぜ」に敬礼を捧げる。
とても美しい、終わり方だったと思います。
はれかぜ全乗員、応援に駆けつけてくれた船の乗員、そしてなにより、
彼女たちを最後まで守り切ってくれた学生艦「はれかぜ」に敬礼。