声優は言わずと知れた人気職でありますが、一種の芸能界なので当然売れる人、売れない人も出てくるわけですが、その事実があるために、食っていくには大変という評価を受けることもあり、イメージ的には良し悪しはあるみたいですね。
しかし、やはり花形の職業であることには間違いなく、毎年多くの若者が、この世界に飛び込むという報道が取り上げられています。そんな声優の世界を、克明に、そして明るく面白く描いたのがこの「 それが声優! 」ですです。
たった1行のセリフに命と未来を掛ける声優たち「 それが声優! 」
主要な登場人物は、新人声優「一ノ瀨 双葉」を中心に、現役中学生声優「小花 鈴」、双葉と同期に当たる「萌咲 いちご」。彼女らは、偶然あるアフレコで鉢合わせ、その後ひょんなことから、3人でラジオ番組を組むところから物語が始まります。
アニメ「SHIROBAKO」でも「坂木しずか」が声優として登場し、劇中では声優の世界を映しますが、この「それが声優」では、まさに声優の世界をメインとしているので、声優たちの生態が良く分かる作品になっています。しかも、生活、仕事への不安感があるにもかかわらず、明るく面白く描いているので、「声優への希望」というものが湧いてきます。
実は筆者も、これを見て「いつか声優をやってみたいと」と不覚にも思ってしまいました。
また、反面業界の厳しさも描いていて、主人公の双葉がチョイ役でも、ちゃんとしたアニメのキャラの仕事を持ち、いわゆる「ガヤ」役で1行だけのセリフの役でも、「アニメの仕事がある」というだけで、同じ新人声優から憧れの的になるという所を見ると、やはり厳しい世界ということが見え隠れします。
そんな厳しい世界の中で、双葉の「たった1行だけ」の仕事でも、繰り返しセリフの練習をする姿は、やはりセリフ1行だけの役でも、彼女らにとっては「チャンス」であり「大事な仕事」ということが垣間見えます。
絵や作風から明るい作品ですが、所々シリアスな部分もありますが基本的に明るく面白い作品になっています。
声優を目指している貴方!「 それが声優! 」を見ることをオススメします!
声優を目指している人はもちろん、声優に全く興味がなかった人でも、もしかしたら自らも声優を目指したくなるかもしれない作品です!
あと、もう一つだけ。
「それが声優!」はエンディングまで目が離せません。それは見てからのお楽しみで。
筆者:金剛たけし