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熱血アニメ列伝その9 制作側のキャラへの愛に癒しを感じる?『 黄金勇者ゴルドラン 』

先日更新した「熱血アニメ列伝その8」の『勇者警察ジェイデッカー』のコラムは、スパロボにガオガイガー以外の勇者シリーズが参戦になった事を受けてか、かなりの方に読んでいただけたようで、とてもありがたかったです。

そんな「ジェイデッカー」の後にこの「列伝」で扱うのは、やはりこれでしょう!勇者シリーズ6作目である『 黄金勇者ゴルドラン 』です!

ゴルドランは、ジェイデッカーが終わった後、次の勇者シリーズ作品です。今回も、まずはゴルドランのあらすじを見ていきましょう。

『 黄金勇者ゴルドラン 』のストーリー

小学6年生のいたずら好きなヤンチャ少年3人組「タクヤ」「カズキ」「ダイ」は、ふとしたきっかけで、「レジェンドラの勇者」を復活させる事の出来る「パワーストーン」を手に入れ、「黄金勇者ドラン」を復活させ、彼の主となりました。

レジェンドラの勇者は地球上に全部で8体。それを全て復活させる事で、「黄金郷レジェンドラ」の道が開けると聞いて、三人組の冒険が今始まります……!

『 黄金勇者ゴルドラン 』の根底にあるのはコメディ

と、いうのが大まかな話の流れですが、あらすじだけを読むと作品の雰囲気は分からないかとは思いますが、ゴルドランの根底にあるのは「コメディ」です。

主人公タクヤ達は、憎めないヤンチャ坊主という感じで、時に暴言などを吐いたりして、それが笑いを誘います。

しかし、そんなコメディの基本ラインがある中で、しっかりと「冒険モノ」としての体裁を崩していないのが、このゴルドランという作品の魅力の一つと言って良いでしょう。

地球に散らばるパワーストーンを次々と集めていき、新しい勇者を復活させていく過程は、RPGのような雰囲気を持っています。

それによってタクヤ達、黄金勇者側の戦力がパワーアップしていく、というのは「正統派なロボット物」の王道の側面を持っているとも言えるでしょう。この辺は、まさに「勇者シリーズ」の醍醐味とも言えますね。

他のロボットアニメにはない、少し変わった方向性

そんな熱さの部分もしっかりと魅力となっている「ゴルドラン」ですが、個人的には、というか、この作品が好きな人のほとんどが好きな部分は何と言っても「ロボット物でありながら明確な悪役が出ない」というところにあると思います。

ガンダムに代表される、戦争モノのロボットアニメにも「どちらの陣営が善悪と言えない」部分があり、所謂昔からの「勧善懲悪」なストーリーの否定のような傾向がありました。

しかし、この『黄金勇者ゴルドラン』は、何と言っても「勇者シリーズ」という、本来子供向けの(そして、ぶっちゃけちゃうと)「玩具販売促進アニメ」というジャンルの中でこのようなストーリー展開をした事に意義があるのです。

この辺を説明してしまうと、話の重要な部分のネタバレになってしまうので、明言は避けますが。

登場するすべてのキャラに対しての、熱い思い入れが『 黄金勇者ゴルドラン 』最大のメッセージ

とにかく、敵味方のキャラクターに対して、制作陣の「単なる架空のキャラクター」への扱い以上の「優しさ」を自分には感じるのです。

その優しさ、とは「悪事に対する赦(ゆる)し」という部分に集約されると思います。以前、脚本家の三谷幸喜さんが「癒しとは『許す』ことだと思う」という発言をされています。

悪事に対する、そんな「赦し」がどんな風に描かれているかは、実際に作品を見てもらうとして。

コメディ色の強いロボット作品でもあるので、サクサクと見られるアニメだとは思います。是非、見られる機会があればチェックしてみて欲しい作品です。

こちらも、前作『勇者警察ジェイデッカー』同様、バンダイチャンネルなどでの動画サイトで簡単に見られますので、今回のコラムで気になった方は是非見てみてくださいね。

 

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