みなさんは自分よりも大切なモノはありますか?人それぞれに大切なものは、人であったり、物であったりと色々ですが、もし、その自分の最も大切なものを賭けて戦わなければならなくなった時、あなたならどうしますか?
勇敢に戦う場合もあるでしょうし、守るためには一時的に逃げてチャンスを伺う事がベターな選択な場合もあります。脅威への対処方法は、守るための方法もやはり人それぞれですよね。このアニメ「 舞ーHiME 」では乙女たちが大切なものを賭けて戦う純愛(?)バトルアニメです。
アニメ「 舞-HiME 」は「守るべきもの」の為に覚醒し、そして強化される
アニメ「 舞-HiME 」は、主人公(鴇羽舞衣)が弟(巧海)と風華学園に転入してくるところから始まります。病弱な巧海のために自然が豊かな地域へ引っ越すことになるのですが、その地域周辺にはオーファンと呼ばれる正体不明の怪物が生息していて、なんと運悪く弟が、その怪物に襲われてしまうのです。
鴇羽舞衣は身を挺して巧海を守ろとしますが、普通の人間では到底太刀打ちできない・・・!そう諦めかけた瞬間、彼女に「 HiME 」としての力が覚醒し、怪物オーファンを倒すのです。
実は転入する予定の風華学園は、鴇羽舞衣が覚醒させた「HiME」の力を持つ者を集めおり、オーファンとの戦闘に利用する目的で、特殊能力者を集めている施設でもありました。「HiME」という特殊能力は、自分の持つ大切なもの(その思い)を媒体として、エレメント(武器など装備)を装着しして戦闘力を向上させたり、チャイルドと呼ばれる召喚獣のようなものを召喚させて戦わせる事もできます。この「HiME」の特殊能力を持つ者の証として、特殊能力保持者の身体に特有の痣があります。
前半は学園コメディだが、後半は「守る」と意味を深く考えさせられるアニメ
このアニメ「 舞-HiME 」では大切な人を賭けて戦うのですが、登場する人には、大切なものを失い、その辛さに苦しむ人。そして、大切な人失ってでも、叶えたい自分の夢を実現した人など、色々な人物が登場します。「守るべき人」を多方面から見ることで、色々な思想の渦が描かれています。
なので、前半部分では明るい学園生活という雰囲気でストーリーは進みますが、ストーリーの後半は、自分にとって1番大事なものは何か?命を賭けてまで守るものとは?と、自分の本当の気持ちと、賭して戦うための意味などに向き合っていく彼女達の成長や、いろいろな困難と障害に立ち向かっていく姿には、目頭がジーンと熱くなるアニメです!
バッタバッタと怪物を薙ぎ倒すシーンは爽快ですが、その派手なシーンの裏で隠れてしまいがちな彼女たちの内心の描写を楽しんでみて下さい。
監督:小原正和 出演:中原麻衣・千葉紗子・清水愛 ほか
(筆者:くさなぎゆうき)