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洒落た時代劇をアニメで楽しみませんか?『 さらい屋五葉 』

アニメ『 さらい屋五葉 』は、お洒落な世界観で時代劇。癖のあるキャラクター達と淡々と暗めのストーリーで、たまにはゆっくりと時代劇を見ませんか?今まで時代劇が苦手な人でもこのアニメなら今までの時代劇を覆すようでお勧め、見ごたえがある作品です。

『 さらい屋五葉 』はオノ・ナツメによる漫画が原作

『月刊IKKI』(小学館)にて2006年1月号から2010年9月号まで連載された漫画で、単行本は全8巻が発売。2010年4月から7月までフジテレビ『ノイタミナ』枠で放送されました。江戸時代の江戸が舞台の時代劇で、当時の表現を使用している少し珍しいアニメです。

少し埃っぽく寂しい風景、夜がとても暗い江戸

田舎から江戸に出てきた侍・秋津政之助は、ひょんなことから誘拐組織「五葉」の頭目・弥一の用心棒をしてしまう。弥一に剣の腕を見込まれた政之助は、自らの意向とは逆に五葉の一味にされる―。

淡々と描かれる『 さらい屋五葉 』物語

主要キャラクター達の過去の話を掘り下げていく群青劇。時代劇と言えば花魁など華やかに描かれますが、この作品は地味。けれども、灰色の風景に真っ赤な紅葉だったり、薄暗い飲み屋にほの暗い灯り、このような世界観がより一層『 さらい屋五葉 』の物語を魅力的にさせるのではないかと思います。

江戸の街を彩る個性的なキャラクター

言葉(セリフ)が少ない感じに描かれていることから見る人の想像力を掻き立てる。語り口調は落語のようにも感じます。主要メンバーに悪い人はいないのですが、どこか現代社会に通ずるものがあります。皆なにかしら人間関係の構築が不器用なところが現代らしく面白いキャラ作りだなと感じます。

アニメ『 さらい屋五葉 』は時代劇ならではの殺陣シーンが少ない

珍しいのですが、よく漫画でもアニメでも実写でも時代劇には殺陣がつきものなんですが、このアニメ『 さらい屋五葉 』にはあまり見られません。むしろほぼ無いと言えます。あえて例えるのなら鬼平犯科帳の殺陣シーンを抜いたヒューマンドラマという感じが一番近いです。

劇中に使われるタンゴ調の曲が作品にあっていて、「世の中を斜に」見て生きている登場人物達が癖がある。OP・EDにしても物語にしても背景やキャラにしても全てにおいて異色なアニメ。

ハマる人にはハマる、わかる人には良さが分かる作品だと思います。

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