今回の記事では、前回の続きから、カラーラフの下塗りからやっていきたいと思います。

・カラーラフの下塗り

まず、線画レイヤーをひとつのフォルダにまとめます。この時、『下描き』など名前をつけておくと後で楽です。
次に、顔のパーツレイヤーを非表示にして、色の塗り忘れが無いかわかりやすくするために用紙色を濃い緑(ここは個人の好きな色で可)にします。

そして、線画フォルダの下にレイヤーを作成し、線画の内側に『他レイヤーを参照』のバケツツールで塗っていきます。

この時、隙間の塗り漏らしなどがある場合、『囲って塗る』や『隙間なく囲って塗るツール』(要DL・外部リンク)などで、隙間を埋めるような形で塗っていきます。
全て塗り終えると、下の画像のようになります。

個人的にはこの段階で影を塗ってしまうのですが今回は基本的なアニメ塗りということで飛ばします。
ここで、立ち絵のみというのも味気なかったので背景にあにぶの画面も追加していきます。


・線画のペン入れ(清書)

色レイヤーを全てひとつのフォルダにまとめ、『色』と名前をつけておきます。
カラーラフを作ることにより、全体のバランスがわかりやすくなり、ペン入れがしやすくなります。
また、この段階で右手の角度が気に入らなかったので変更しています。

下描きフォルダと色フォルダをひとつのフォルダ(『ラフ』フォルダ)にまとめ、まずは色フォルダだけ不透明度を30%程度に下げます。
次に、下描きフォルダと色フォルダの入っている『ラフ』フォルダの不透明度を30%に下げます。

すると、下の画像のようになります。

この上に新しく[通常]レイヤーを作成し、下描きの線画をなぞって線画を清書していきます。

使用するツールはつけペンのサイズは6pxです。この時、手ブレ補正を30ほどかけているものとMAXの100かけているものの2種類を用意しています。
手ブレ補正をかけると綺麗な線を描けます。が、補正が強ければ強いほど、線の描画に遅延が発生して描きにくくなるので注意が必要です。

線画を普通に描いただけではメリハリが無いので墨だまりを後からつけていきます。
墨だまりがあるのとないのとでは、線画の完成度が変わってくると思っています。

一通り墨だまりを描ければ線画の清書は完成です。

 

次回は色の配色から完成までを解説していきたいと思います。

リンク
イラストを描いてみた~希紗凛~ 前編
イラストを描いてみた~希紗凛~ 中編 (今回の記事)
イラストを描いてみた~希紗凛~ 後編