「毎クール全部のアニメを見てる!」なんていうぐらいのアニメ好きでも、アニメの原画集買っているかと聞けばポカンとした顔をする。
好きなアニメのグッズはなんでも買い揃えるという人でも、 原画集 には手を出していなかったりする。
Twitterでも原画集に詳しい人はわずかのようだ。
みんなが好きな原画集とは? – Togetterまとめ
かくいう筆者もアニメの原画集を買ったことはない。絵コンテ集なら載ってる絵の量が多いし、ボツシーンが載ってたり指示書きのようなものも書いてあって読み応えがあるのだが、原画集にはそこまで大きな魅力を感じないのだ。なぜだろう。
そもそも原画集って何?
原画というのはアニメの元となる絵である。動きの要点となる絵を原画といい、それの間を補完する絵が動画と言われる。
彩色やその他の工程が行われる前の絵なので、一目で手書きの線がわかる。
実際にアニメーションとして出来上がった絵のほうが手間暇かかっているはずなのだが、手書き感を味わえるせいか、不思議とありがたみを感じる。
そんな原画がたっぷり味わえるのが原画集なのだ。
アニメを見たほうがいい?
貴重な原画がたっぷり味わえる原画集。最近はBDの特典になることも多いから、一応目を通すのだけど「この原画集を読んでいる時間でアニメ本編を何回も見返したほうがはるかに有意義なんじゃ……」と思ってしまう。
アニメーターのコメントが載っている場合は興味深く読めるけれど、全ての原画にコメントが寄せられているわけでもない。
それに、原画集は高い。大体が3000円以上で、なかには1万円近い値がついているものもある。それだけお金があればBD/DVDが1枚買えてしまう。
そして、デカイ。ほとんどがA4以上の大きさで、保存場所に困る。とてもじゃないが、いくつもの作品の原画集を気軽に収集……というわけにはいかない。
一部ではデジタルの原画集もあるのだが、まだほとんどが紙の本だ。
アニメ眼を養おう
しかし原画集を見ていて思うのは、本当にたくさんのアニメーターが作品を作っているということだ。
大抵の原画集には、その原画を書いたアニメーターの名前が載っている。自分には絵を見ただけで誰がどの絵を描いたか見分ける能力はないが、アニメを見ながらその絵は誰が描いたかわかるようになれば、きっとすごく楽しんで原画集を読めるんじゃないかと思う。筆者はまだまだ精進不足のようだ。
いつか作画みただけでアニメーターの名前をすらすらと言えるようになりたいものだ。
この記事のライティング担当:ぬんぬん