オリンピックを見たとき感動するのは何故でしょう?色んな人に支えられ、数えきれない傷をつくり、晴れ舞台で精一杯やりきった笑顔。選手たちから『友情・努力・勝利』を感じるからではないでしょうか。ドラゴンボール はまさにその三本柱を軸に話が展開されていきます。
これは週刊少年ジャンプの三大原則とされ、「ONE PIECE」「NARUTO」といった大ヒット作はドラゴンボールがあったからこそ生まれたのです。
そもそもタイトルのドラゴンボールって何?
7つ集めると願いが叶う玉のことです。そんなものがあるとどうなるか。世界征服をしようとする者、不老不死になろうとする者などが現れてドラゴンボールの奪い合いになります。そんな強敵たちを『孫悟空』と仲間たちが協力して倒します。
今までにないヒーロー誕生それがドラゴンボール
ヒーローといえば最初から強いイメージがあると思います。突然、特殊な能力が目覚めてといった具合に、努力の過程が海外なんかでは特に描かれなかったりします。それでは選ばれた人間しかヒーローになれません。感情移入が難しいですよね。
しかし、悟空は違います。戦闘民族サイヤ人として生まれるも、あまりにも貧弱すぎたので地球に捨てられたのです。最初は強かったものの、敵がどんどん強くなり、敗北を繰り返しては修業して打ち負かします。しかも悟空は「負けないために戦い続ける」のです。勝ちにこだわらないため敵を逃がしちゃいます。誰と戦うわけでもなくずっと修業していたりします。強さに溺れたり、自慢したりもしません。落ちこぼれだと認めているからこそ努力する。こういった姿勢が日本だけでなく世界にも支持されているのです。
12歳だった悟空もお爺ちゃんに
小さくて可愛かったのに気づいたら大人になって、結婚して、息子がいて、孫ができて、子孫まで……。かつて敵だったアイツも、色恋沙汰のなかった親友も温かい家庭を持ち、悟空と一緒にテーブルを囲んでいる。一人の人生を見ることで自分も家族の一員になれた気がします。これほど感情移入できる作品は他にはないと思います。
いっちょ、あなたも悟空の家族になって「かめはめ波」を撃ちましょう。