皆さんは、銀魂のOP・EDと言われたら何を挙げるでしょうか?
アニソン番組などではやはり「曇天」「サムライハート」が不動の人気を誇っていますね。
「バクチ・ダンサーって銀魂の曲だったんだ!!」なんて会話も聞いたことがあります。
銀魂には、素敵な曲がまだまだあります。
今回はあえて、知る人ぞ知るニッチな部分にスポットを当てたいと思います。
グルーヴ感が最高!「カートニアゴ」
まず最初に紹介したいのは、FLiPの「カートニアゴ」。
放送当時は、クレジットが全て筆字で書かれるという斬新な演出が話題を呼びました。
しかも、あの題字で有名な若鍋竜太氏本人による渾身の筆字です。
歌詞に用いられる言葉も独自性が高く、それでいて銀魂の空気感にマッチした、シリアスながら勢いのあるOPになりました。
全員が女性で構成されているFLiPは、堅実でパワフルなサウンドの持ち主。
その相性から、2012年には再びOP「ワンダーランド」を担当しました。
タイトルは、曲中でフォーカスされている「黒猫とカラス」の鳴き声からくる造語です。
また、映像中にあるアスファルトの落書き、神楽がタンポポの綿毛を飛ばすシーンは、2番の歌詞「子らの落書き 路傍のタンポポ 悪戯に吹く白綿の羽根」のオマージュと思われます。
OPは約1分30秒しか時間が与えられません。その短い時間に曲全体の印象を落とし込む技にいつも感動してしまいます。
いろいろ異色!「WAVE」
続いては、Vijandeux(ビジャンドゥ)の「WAVE」。
ボーカルのWillieさんは、ジャマイカ人と日本人のダブル。歌声も音楽も、とても陽気なEDです。
その曲を体現するような映像もなかなか、いやかなり、異色の作品となりました。
「顔で笑って 心で泣いているんだろ」の歌詞のシーンで映るジャスタウェイとエリザベス。笑って…いるのか…?オチの銀時の顔も痛快です。
絵面は非常に愉快ですが、歌詞はとても沁みるものがあります。2番まで通しで聞いていただきたい…!!
「心のやわらかいところに触れる歌」は、銀魂の楽曲達のひとつの特徴とも言えますね。
ただ優しく前向きな言葉を掛けるだけでなく、世知辛さや生きづらさに寄り添って、隣で一緒に歩いてくれるような歌が多く存在します。
Check!! よりぬき銀魂さん
先述の「カートニアゴ」、そして「WAVE」は、2010年から1年程放送されていた「よりぬき銀魂さん」のOP・EDの一つでした。
この時はアニメを4年間作り続けた結果、原作のストックが限界を迎えていました。そのため、OP・EDを新規楽曲・新規映像に差し替えた再放送が行われることに。それが「よりぬき銀魂さん」です。
つまりどういうことかというと…
これらのOP・EDは、配信やレンタルではまず見ることができません。
本編が再放送ですから、「よりぬき銀魂さん」自体の商品化はされていないんです。
そんな貴重な楽曲達ですが、主題歌コンピレーションアルバム「銀魂Bestシリーズ」で聴くことができます。
カートニアゴ・WAVEは「銀魂Best 2」に収録されています。
期間生産限定盤の特典DVDではノンクレジット映像も見られるので、是非探してみてください!
ちなみに、「よりぬき銀魂さん ポロリ篇」はお話も新規のもの。
再放送には「よりぬけ!銀魂さん 過去回想篇」があります。立ち位置が微妙に異なるので、要チェックです。
実はあの人が…!!「風船ガム」
最後は、キャプテンストライダム「風船ガム」。初代EDです。
これは知ってる!という方も、もう少しだけお付き合いください。
この曲にはバージョン違いが存在し、放送されていたのはテレビアニメ用にリメイクされたもの。
原曲はシングル(タイトル同じ)及びアルバム「BAN BAN BAN」に収録されています。
アニメ用の「風船ガム -銀魂mix-」に比べ、バンドサウンドが強い印象で、かなり新鮮です。
そしてなんと、作詞は松本隆氏。「赤いスイートピー」や「星間飛行」ほか、数々の名曲に提供されています。
こういった点からも、力の入り様が伺えます。
「頑張れと走るスクーター」「屈折で沈んでたまなざしさえ もうピアノ線さ」
このなんとも言えない、クセになる言葉選びが大好きです。
初代EDにして、銀魂のしぶとく一生懸命な生き様が感じられますね。
まだまだあります、名曲達!
銀魂主題歌を堪能するにはやはり「銀魂Best」シリーズが一番ではないでしょうか。
その集大成となる「銀魂Best5」が、2023年3月15日(水)に発売されます。
「洛陽決戦篇」から「銀魂 THE FINAL」までの13曲が収録されています。
今までのシリーズ同様、期間生産限定盤にはノンクレジットOP・ED映像DVDがついてきます!
おそらく最後の銀魂Bestとなりそうです。お見逃しなく!!