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『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』OVAを超えた気合と迫力

OVAながら歴代ガンダム作品の中でも上位人気を誇る作品、それが本作「 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 」です!

コンパクトで爽やかな印象の強い前OVA作品「ポケットの中の戦争」とは明らかに一線を画す、熱く激しいドラマが見られます!

■煮えたぎる男たちのぶつかり合い

作中時間は『1stガンダム』とファーストの7年後の世界を描いた続編『Zガンダム』の中間。1stから3年後の世界。

もうおわかりのように、「1stとZの間に何があったのか?」という空白期間を埋める作品となっています。どちらかといえばすでに両作品を観終わった人の方が深く楽しめると思います。

が、未視聴でも一見の価値はあります!
熱い!とにかく、熱い!

ただの外伝かと思いきや、出てくるキャラは本編顔負けの煮えたぎる熱血漢ばかり!
そしてそれらキャラにピッタリのユニークな機体の数々が目を楽しませてくれます。

前戦争の残党軍が一人、元ジオン軍エースパイロットのアナベル・ガトーが連邦の試作ガンダムを強奪するところからストーリーは動きます。それを残されたもう一機の試作ガンダムで追いかける新米士官、コウ・ウラキ。

この二人を主軸に、極秘作戦の完遂を狙う残党軍とそれを阻止すべく前線で戦う連邦軍の戦いが描かれます。

熱いバトル、多彩な機体、響き渡る男たちの怒声。
そして味方同士でもうかつに背中を向けられない、濃厚なヒューマンドラマ。

気がつけば作品世界に引きこまれること必須です!

■熱いストーリーとはまた別の見どころ

ライトで爽やかな印象が強い前作のOVAとは違い、満腹感を誘うゴージャスな仕上がりに、制作側の気合がひしひしと伝わってきます。

が、ちょっとばかし気合が空回ってしまった「ポカ」があり、ファンの間では有名です。

この作品は1stとZの間を繋ぐ作品で、作中時間的にはZの4年ほど前にあたるのですが、登場する機体は明らかに4年後の世界であるZの機体より、明らかに性能がよすぎるような・・・?

一応ラストでこのズレを補完するナレーションがありますが、正直、苦しい(笑)

作中での戦いを見届ければ、それも些細なことと笑顔でスルーできること請け合いなんですけどね。
いかにこれが気合の入った作品なのか、それを物語るエピソードだと思います。

・・・そしてもう一点。
本作には試作ガンダムを作ったエンジニアで「ニナ」というキャラが登場します。

女性です。ヒロインです。
当然のように主人公・コウといちゃいちゃになります。

が、後半で衝撃の展開を迎えます。
オトナの事情も少なからず絡んだ結果ですが、この展開のおかげで本作登場キャラ「ニナ」は「ガンダム宇宙世紀三大悪女」の一人としてファンから親しまれる(?)ことになりました。

こういう部分も地味に楽しめます。
本当によくもまあ全13話の中にこれほど見どころを詰め込めたなと思えるレベルで、劇場版も作られているほどです。

ロボットアニメとしては一見の価値ありですよ!

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