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『機動戦士ガンダムさん』機動戦士ガンダム×ギャグのごっちゃまぜ

連邦の白いヤツ・ガンダムのパイロット、アムロ・レイ
宿命のライバル・赤い彗星シャア・アズナブル

『機動戦士ガンダム』を観たことのない方でも、一度はその名を耳にしたことがあるのではないだろうか。

ガンダムシリーズを知っている方は、世界観やストーリーの面白さ、またはキャラやモビルスーツに今も魅了されていることだろう。対して、ガンダムを知らない人には「なんか難しそうで暗そう」という先入観を持っている方も結構いる。
このままでは両者の溝は深まるばかりだ。

そこでだ。ファンも敬遠してきた人も、一旦凝り固まったガンダム観を取り払ってみよう。それに打ってつけのアニメが、この『 機動戦士ガンダムさん 』だ。

ファーストガンダムの定番ギャグ漫画

原作は、角川書店刊『ガンダムエース』創刊時から連載している漫画家・大和田秀樹による4コマ漫画。

パロディ題材はシリーズ1作目『機動戦士ガンダム』。『隊長のザクさん』といった番外編も存在する。

2014年7月にまさかのショートアニメ化を果たした。

ガンダムのギャップが産む笑い

本作のデフォルメされたシャアさんは、よく素っ裸になるようなお下劣キャラだ。対するアムロさんも思春期特有の妄想を抱えるエロガキだ。しかしシャアとて、本当はストレスを全く抱えず軍務に日夜打ち込めるような完璧超人ではないはずだ。もしかしたら、作戦中に「あーめんどくせぇ」と仮面以外を脱ぎ去りたくなる場面もあるかもしれない。

この『ガンダムさん』は、日々シリアスな境遇に立っているガンダムキャラが心を解放する隙間を見せている(ような気がする)エンディングの『ガンダムさん音頭』では、ブライトさんが「ホワイトベースとは名ばかりの ブラック職場の艦長です」と激白している。彼も大人に見えてまだ19歳。相当なプレッシャーに置かれていることに共感を覚える。

また、歌の最中、一緒にガンダムの名台詞を言ってみようというコーナーがある。例えば、アムロの「二度もぶった!…親父にもぶたれたことないのに…」という台詞が本家キャラデザの安彦良和氏タッチの絵と共に流れる。ファンは「この台詞来た!」と思えるし、さらに初心者を本家アニメの一端にナビゲートできる二重の演出だ。

それに限らず劇中には、ガンダムの名場面を元にしたエピソードが沢山ある。あらかじめ『ガンダムさん』でネタを掴み、ガンダム世界に気軽に馴染んでおくと、後々驚きを持ってファーストガンダムを迎えられるかもしれない。

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