『はじめの一歩』はすべての強くあろうとする人々にエールを送っているアニメです。
どこからイジメと呼ぶかは分かりませんが、少なからず誰もがイジメられたと感じたことはあるとは思います。
弱い立場の人間に対してだけ横柄な態度をとる上司や、幹事をやった相手に文句ばかり言う同僚、今ではLINEの既読無視などが問題になったり……。
しかし、そういった感情は心の弱さが生み出しています。頭では分かっていても心はやはり弱いもの。強くなるのは難しいです。
メンタリストDaiGoさんは中学生のころイジメ集団にナタを投げたら(運よく誰にも当たらなかった)イジメられなくなったと語っています。
将棋のルールで『歩』の駒が敵陣に入ると『金』になりますよね。
心を強く持って一歩踏み出せば世界は変わり、輝いて見えるのかもしれません。
この作品からはそんなテーマが伝わってきます。
イジメられっ子がボクサーに、はじめの一歩のストーリー
実家の釣り船屋を手伝っていた高校生“幕之内一歩”は「ミミズ臭い」と不良たちに暴力を振るわれていた。母を馬鹿にされ、立ち向かおうとするも踏みとどまってしまう。そこにプロボクサーの“鷹村守”が通りかかり、不良たちを追い払う。
一歩は鷹村みたいな強いボクサーになりたいと決意。しかし、鷹村に思いつきでなれるほど甘い世界ではないと一掃される。それでも一歩は強いってどんな気持ちかを知りたいと、鷹村の課す試練を乗り越えボクサーの道を歩み始める……。
はじめの一歩 ならではの必殺技
原作者の森川ジョージさんは「自分の描きたいものを描きたい」ではなく「読者の読みたいものを描く」をモットーにしています。それゆえに、キャラクターごとに必殺パンチがあり、視聴者を飽きさせません。
主人公の一歩はボクシング界屈指のハードパンチャーで、負けそうな試合も一発でひっくり返すことができます。
ただのラッキーパンチではなく、練習の積み重ねから生まれる逆転パンチだからこそ面白い。試合だけでなく努力の過程も面白さの一つとなっています。
一歩の必殺技で上半身を8の字にローリングさせながら放つパンチ「デンプシーロール」のシーンはとても力を入れており、観た後は真似してしまう魔力があります。
自分が変われば世界は変わる。
疲れたときはこの作品を観て一休み。
そして生まれ変わった気持ちで「 はじめの一歩 」を踏み出しましょう。