秋は、日の出・日の入りの時間の関係で、夜が最も長くなる季節。
そんな長い秋の夜、時間を持て余している方にオススメなのが、落語家の女の子たちが登場するアニメ『 じょしらく 』です。
落語の知識は必要なし!
「落語なんて見たことないから、ついていけるか不安…」と思っている方。大丈夫です!
このアニメは30分まるまる寄席のシーンという訳ではなく、むしろ落語の描写は全体の1割にも満たない程度。
話のほとんどは、5人の女子落語家が寄席の楽屋で会話するシーンで構成されています。
「普段何してる?」「犬派?猫派?」のような、どうでもいい会話からどんどん話を広げていく会話劇こそが、本作のメイン。
何気ない会話をする女の子たちという点では『けいおん!』と近いものがあるかもしれません。
作中でも「このアニメは女の子の可愛さをお楽しみいただくため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく番組です」と説明が入りますので(笑)、その説明の通り気軽に観ることができるアニメです。
中毒性が高い主題歌
メインキャラクターの5人が歌うオープニング曲『お後がよろしくって…よ!』は、落語要素を取り入れた印象的なフレーズが特長のアニソン。
そして、作詞・畑亜貴、作曲・神前暁という、アニソン界の黄金コンビによってつくられた曲でもあります。
畑さん&神前さんといえば、『涼宮ハルヒの憂鬱』の挿入歌や『らき☆すた』の主題歌など数々の神曲を手掛けているコンビですが、もちろんこの曲も例外ではありません。
エンディングの『ニッポン笑顔百景』と併せて、是非とも早送りせずに聴いてみてください。どちらもクセになりますよ。
切れ味鋭いギャグが見所
先程は『けいおん!』に近いと言いましたが、実はかなり上級者向けなこの作品。
「ほのぼの」や「ふわふわ」した雰囲気とは程遠く、ギャグの感じからして「チクチク」といった表現がしっくり来ます。(むしろ「グサッ」といってる気がする)
それもその筈、原作者は『さよなら絶望先生』の久米田康治先生で、風刺を織り交ぜながら展開するトークはブラックユーモアてんこ盛り。
第1話を観終わった後には「だ、大丈夫かコレ?最終回までやっていける?」と思わず打ち切りを心配してしまうほど、色々とギリギリな作品です。
……何やかんや言ってるけど、結局このアニメは面白いのかどうかって?
「つまんねーこと聞くなよ!」