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『鬼公子炎魔』あの話題作の総作画監督のホラーを一足お先に。

例えば、お盆を過ぎると海に入ってはいけない、とか。
例えば、送り火のあとにくる霊は悪い霊だ、とか。
そんな話を昔聞かされたことはないだろうか?

諸説ありますが、ホラー系の番組や特集も、確かにお盆を境に増えるもの。

ホラーものは苦手な人もいれば、怖いもの見たさでついつい見てしまう人、むしろ大好きな人もいるだろう。
これはどちらかと言うと、後者の人々に送りたい。

巨匠・永井豪先生の作品をリメイクした作品『 鬼公子炎魔 』

原作、あなたも昔見たかもしれない?

この作品のレギュラー登場人物名をまず列挙しよう。
炎魔、雪鬼姫、カパエル、シャポ爺だ。

「あれ?シャポ爺とカパエルって昔、再放送のアニメで聞いたことあるような気が……」と思った人、ビンゴ。

この『鬼公子炎魔』は、『ドロロンえん魔くん』の成長した姿を描いている。
しかもメインの二人はドのつく美形だ。
雪子姫って名前じゃなかったっけ?という人もいるだろうが、彼女は成人後、雪鬼姫と改めたという設定である。

昔はドロロンえん魔くんすら怖くて見られなかった!という人もいるだろうが、果たしてこのリメイク、あなたはどう感じるだろうか?

キャラクターデザインは現在話題の……

先ほどメイン二人がドのつく美形になっていると書いたが、しかしそれでは怖さが半減するのでは?と思う人もいるかもしれない。

しかしこの作品のキャラクターデザインを務めたのは、現在様々な意味で話題となっている作品の総作画監督だ。

その話題作とは、『寄生獣 セイの格率』である。

寄生獣のキャラデザといえば、発表直後から「新一がメガネキャラになってる……だと……!?」と物議をかもし続けてはいるものの、現在の画風に近付けた絵は、整っていながらもどこか不気味な、不吉な感じを滲ませている。

同じようにこの鬼公子炎魔においては、美形が主人公でありながら爽やかさやきらびやかさは欠片ほども感じられない。画面や着色の暗さもあるだろうがキャラクターから感じられるのは陰鬱さと薄暗い裏の表情だ。

永井豪作品に多く見られる残虐さと淫靡さを多く含む作品ではあるが、このキャラクターデザインからして、紛うことなく背筋の寒くなるホラー作品だ。
血の描写やエロチックな描写が平気な人は、寄生獣の前に是非一度見てもらいたい。

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