「 紅 」は片山憲太郎先生が書いた小説を原作にした、テレビアニメです。イラストは山本ヤマトさんが手がけています。このコンビはクロスオーバー作品の「電波的な彼女」でもタッグを組んでいます。
小説は2008年に発売された「紅〜醜悪祭〜(下)」が、現在でている最後の巻となります。
累計100万部を売り上げているのに、続きが一向に出ず読者は非常に飢えた状態にあります。飢饉状態です。
続きが読みたいです……切実。
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誰かを守る時、人は本当に強くなる!
紅のテレビアニメ版のキャラクターデザインは山本ヤマトさんの絵とはだいぶかけ離れていて、そのせいで賛否両論を巻き起こすことになります。
写実的な感じの絵柄であり、好きな方は気に入る絵柄でしょう。設定も若干異なっており、原作とは別物として見た方が楽しめるのではないでしょうか。主人公の紅真九郎が住む五月雨荘も原作とは異なり街中に存在するボロアパートのような外見になっています。
16歳の真九郎は新米の揉め事処理屋ですが、未だに悪漢を前にすると足が震えてしまう心が弱い少年です。
そんな真九郎の元に揉め事処理屋の師匠で命の恩人である柔沢紅香が、1人の少女を連れて現れます。
その少女というのがヒロインの九鳳院紫です。
紅香は紫の母との約束から、紫から一つのとある依頼を受け、それを遂行する為、表御三家と呼ばれる世界屈指の大財閥のご令嬢である紫を奥の院から誘拐してきたのです。
新米揉め事処理屋に世界屈指の財閥のご令嬢が一つ屋根の下とくれば、ラブストーリーしかありませんが、紫はなんと若干7歳!だから少女じゃなくて幼女!!
手を出したら犯罪です。お巡りさん怖い!
まあ、こうして真九郎と紫の奇妙な同棲生活はこうして始まるのです。
最初は悪事を見て作り笑いをする真九郎に対して苛立を覚えたり、貧乏生活を強いられることに不満を募らせる紫ですが、とある事件により真九郎へほのかな恋心を抱くようになります。
初恋っていいね!
魅力的なキャラクター
真九郎に想いを寄せるのは、真九郎が使う武術の崩月流の姉弟子である崩月夕乃。幼なじみで情報屋の村上銀子等一癖も二癖もある女の子達が登場しますが、真九郎は紫のせいでロリコンの誤解を受けて「え〜」とため息を漏らします。
この女の子達に紫も混じってのドタバタする日常と九鳳院の闇、社会の闇のおぞましさのコントラストが見事です。
入手困難度が極めて高いのですが、OVAも2作品程あります。
こちらは原作に近い絵柄なので、山本ヤマトさんの絵が好きな方は、どうにかして手に入れましょう!
ちなみに、この紅という作品は「魔法少女まどか☆マギカ」で主人公の鹿目まどか役を務めた悠木碧さんが初めてヒロインを務めた出世作でもあるのです。
紫の声は本当に可愛らしくて、それだけでも必見です。