『 ハル 』は、飛行機事故で恋人を亡くしてしまった女性と、亡くした恋人そっくりの人型ロボットとの、京都が舞台の近未来ラブストーリーです。
例えば、もしも突然、最愛の恋人が亡くなってしまったら……。自分ならきっと、すぐに現実を受け止めるのは難しいのだろうと思います。
ボクは人間になった
くるみは、恋人のハルとケンカ別れした直後、飛行機事故で最愛のハルを失ってしまいます。その結果、ショックで、くるみはロクに食事も摂らず、押し入れの中で引きこもり生活をして、頑なに周囲に心を閉ざす日々を送ります。
くるみの祖父は、ふさぎ込んだくるみを救うべく、作業ロボット「Q01」を、ハルそっくりの「ロボハル」として、くるみの元へ派遣させることにしたのです。
ルービックキューブに書いた願い
ロボハルは、くるみに生きていることを思い出させ、笑顔を取り戻させたいと尽くします。そのため、以前、ルービックキューブにくるみが書いた願いごと。色が揃うごとにわかるその願い。その想いに応えたいと、ロボハルは動きます。そんな暮らしの中で、2人は心を通わせていくのですが、しかし…。
後半に、衝撃の真実が…
2人を見守るような心境で見ていると、突如「えっ、そういうコトだったの!?」という、驚きの真実を目の当たりにさせられます。
衝撃の真実……それは、観てのお楽しみというコトですが。
その後からは、物語の観方・捉え方が全然違ってくるのです。サラっとした展開より、そういうポイントがあると観る側として楽しめて嬉しいですね。
「 ハル 」の魅力
まず目にするのは、色鮮やかな映像とキレイで可愛らしい画風です。そんなキャラクター原案をされたのは、「ストロボ・エッジ」や「アオハライド」の人気少女漫画家、咲坂伊緒さん。
脚本は、TVドラマ「野ブタ。をプロデュース」、「Q10」を書かれた、木皿泉さん。
どんでん返しが好きな人は、より一層楽しめる物語ですよ。