注目のオリジナルアニメたちがひしめいた2014年の冬アニメの中でまさに『ダークホース』的な作品として放映されたこの『 未確認で進行形 』
つかみの良い1話、曲・映像共に質の良い主題歌、可愛らしいキャラクターデザインと作品として出来の良さは素晴らしいものだった。
そして2015年になりBSにて再放送が現在放送中、3/18には新曲を含んだ、作品のベストアルバムの発売、3/21に開催される『AnimeJapan2015』ではイベントが行われるなど放送終了後に再びスポットを浴びている本作。
個人的に『続編』に大いに期待が高まっているこの『未確認で進行形』を今回は紹介していきたい。
日常・ラブコメ両面のバランス
ごく普通の女子高生『夜ノ森小紅』は姉の『夜ノ森紅緒』と多忙な母と共に3人で暮らしていたある日、自ら許嫁であると名乗る『三峰白夜』と彼の妹である『三峰真白』が家を訪れ、奇妙な共同生活が始まっていく。
…とあらすじを説明すると一体どこぞのギャルゲーのストーリーやねんとツッコミを入れたくなるほどの展開なのだが、
実際はラブコメ要素は強すぎず弱すぎず、日常生活を主体に描いたいわば日常系アニメとラブコメアニメとしてのバランスがほどよくミックスされた作品です。
4コマ風漫画原作の雰囲気とギャグなどのテンポの良さをうまくアニメーションに落としこみ、30分のお話としてしっかりと作られているという印象があります。
『AIR』や『CLANNAD』、『インフィニット・ストラトス』などを担当してきた、実績十分の脚本家「志茂文彦」さんが手掛ける脚本はさすがと言わんばかり。
そして、物語を盛り上げるキャラクターも非常に濃ゆいキャラが多い!
普段は完璧な生徒会長なのに家では極度のシスコンの変態担当の姉である『紅緒』に、もう言動が全部可愛らしいロリ小姑の『真白』、その二人に挟まれて頑張ってツッコみ役をこなす『小紅』の掛け合いが楽しい。
その掛け合いの中に『白夜』という存在をおり混ぜることで、ただの日常系アニメからラブコメアニメに昇華させてます。
キャラにマッチしたキャスティング
メインの三人を演じた声優さんたちはほぼ新人なのですが、この三人全員がキャラにマッチしていて素晴らしい。
特に真白役を演じた『吉田有里』さんはマッチしすぎて、この人以外あり得ないのではないと思うくらいだ。来期のノイタミナアニメ『パンチライン』にも出演が決まっているので今後が注目される声優さんの一人。
そんなメインキャストが出演するニコ生やラジオもとにかく面白く、ファンにはとても人気の高い番組でした。アニメ、ゲーム、声優に関連したラジオ番組=アニラジをより多くの人に知ってもらうために開催される「第1回アニラジアワード」にもノミネートされているほどで、その人気の高さがうかがえるでしょう。
タイトルを観ただけだと『未確認って!?』『なにが進行形!?』『ラブコメなの!?』と疑問符が浮かびまくってしまうだろうが、臆せず観ていただければきっとあなたもこの作品のラブコメの波動を感じていただけるだろう。
うまく言えないので是非、確認してください。