スタジオジブリの最新作、「 思い出のマーニー 」はもうご覧になりましたか?
次代のジブリ作品としても期待された本作品。美しい映像と感動的なストーリーがあいまった、非常に完成度の高い一作でした。
世界から切り離されているような気がするそんな時、「思い出のマーニー」は温かな笑みを背中越しに送ってくれるでしょう。
思い出のマーニーとは
目に見えない魔法のような、そんな関係の輪にうまく入ることのできない杏奈。
中学でも友人を作りたいと思えず、養母との関係もぎこちない彼女は、医師の勧めのまま釧路で休暇を取ることにします。
杏奈はそこで印象深い屋敷を見つけますが、無人であったはずのその場所で、ある日不思議な少女と出会います。
作品としての完成度
「思い出のマーニー」の基本的な筋は、閉鎖的な少女が出会いを通して成長し、人との距離感を掴むという流れです。
それはよくある物語とも言えますが、「思い出のマーニー」はそんな作品様式を、極めて純化させています。
ジブリ一流の温かい映像美に加え、静かに満たされていくかのような豊かな演出。
そして伏線が散りばめられた圧巻のストーリー展開。涙を流さずにはいられません!
特に終盤の展開は、多くの人をあっと驚かせるものだったと思います。ストーリー序盤から、マーニーの不思議さにあれこれ考えは巡りますし、予告から何か予想をされている方もいるかもしれません。
安心して下さい。その予想はきっと、いい形で少しだけ裏切られます。あなたもラストシーンを見た後に、心の中で“マーニーッ!”と叫んでしまうことでしょう。
マーニーという思い出
杏奈の友人となるマーニーですが、本当に理想の友人といった感じです。可憐で、知的で、いたずら心もあって、全てを許しあうことができる。
人間関係は移りゆくとも言いますが、たった1人この人は信じられるという出会いがあったなら、その後何があっても我慢できるのかもしれません。
そんな出会いを追体験するために、もしくは今作との出会いで経験するために、あなたも「 思い出のマーニー 」を心に秘めに行きませんか?