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今このサイトを見ている人で、電車が好きな人はどのくらいいるだろう。

女性には少ないかもしれないが、男性であれば車、飛行機、電車、戦艦のどれかはお好きなイメージがある。

この『 RAIL WARS !』はそんな電車好きな人に今期一番!?オススメです!

あくまでもパラレルワールド!

一話を見る限り世界観は現代日本とほとんど差は感じられないが、この作品の舞台は日本国有鉄道(作中では日本國有鉄道)が分割民営化されなかった日本、いわゆるパラレルワールドとなっている。

まず国鉄ってなに?という人に分かりやすく説明すると、国鉄はJRの前身である。

政治改革によってこの日本国有鉄道が分割民営化され、現在のJR東日本や西日本、その他各地域のJR統括組織や現在のソフトバンクテレコムなどの12の法人に承継された状態が今の日本だ。

それが分割化されず、そして司法警察権を保有していた鉄道公安職員に当たる「鉄道公安隊」が現存していたら、という世界だ。

しかしその世界も変にリアル。

特にバブル期は黒字経営で人員不足だったが崩壊後は20兆円という巨額の借金を抱え、國鉄の生んだリーダーと名高き小海総裁が3兆円まで借金を減らしたものの、危機を脱出した瞬間に解任される辺りなんて「あー……ありそうだわ日本のお偉方社会……」と思わされる。

その上、件の総帥解任後は順調に借金が増えつつあるところとか本当に「あー、ありそう」である。

電車の知識が増える予感

蒸気機関車を実際に目にしたことのある人はかなり少ないと思う。なにせほとんどは博物館行きになっているか、観光用に少しばかり運用されている程度だからだ。なのでそれに関する知識もほとんどない人が大半だろう。

が、このアニメはそんなことなど些末な事象と切り捨てるようにサラッと知識を放り込む。蒸気機関車が時速100キロで走れることとか、そのために必要な水と石炭の量とか、きっと鉄オタさんの中にも知らない人はいるはずだ。

ただしそれなりにツッコミどころも多いので、細かな部分が気になる人は努めてスルーする必要があるかもしれない。

未成年でもOJT研修生なら銃を撃てるところとか、大宮駅のシーンで自販機にJRと書かれちゃってるとか、ドクターイエローに乗っただと……!?とか。

しかしあえて重箱の隅をつつく必要はない。話の面白さを楽しみたい人は充分それを満たし、加えて電車の知識も増やせそうな、そんな良作の予感である。

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