知っておきたい『リアルロボット』と『スーパーロボット』の違い[その2]

機動戦士ガンダム

前回の記事で『リアルロボット』と『スーパーロボット』の違いが、少なからずわかっただろう。

しかし90年代以降、二つのジャンルの境界線は急速に揺らいでいくことになる。

接近する『スーパー』と『リアル』

この線引きの難しさを克明に表した作品はいくつもある。
例えば、90年代最も巨大なムーブメントを巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』も、スーパーとリアルの判断を下しづらい作品のひとつだ。

「巨大かつ総数が極端に少ない強力なロボット」という設定だけ見ればスーパーロボットなのだが、作品中での扱われ方は全体的にリアル寄り。
特殊な能力こそあれど、使用する武器は「謎のエネルギーを使った超兵器」ではなく、ライフルやナイフなどの「一般的な兵器」がほとんどなのである。
また、それまで疑いようもなくリアルロボットに分類されていた『ガンダムシリーズ』でも、『機動武闘伝Gガンダム』という特異な作品が作られた。
この『Gガンダム』は主人公たちが唯一無二のロボットを操縦し、さらには各々の必殺技を使う。これらはスーパーロボットによく見られる特徴なのだ。

こうしたロボットアニメの多様化は2000年代に突入してからも続いていき、、両者の境界は益々揺らいでいく。

受け継がれるリアル・スーパーの血統

しかし境界線が曖昧な作品ばかりになって来たわけではない。リアル系・スーパー系の特徴をしっかりと押さえた正統派な作品群もしっかり作られている。

スーパーロボットアニメでは『勇者シリーズ』が長寿シリーズとして続いたほか、『マジンカイザー』や『真ゲッターロボ』など往年の名作の続編やリメイクが制作されたり、『天元突破グレンラガン』など、過去作へのオマージュを多く含んだ作品も作られている。
対してリアルロボットは『ガンダム』『マクロス』『ボトムズ』がシリーズとして今なお続いているほか、『機動戦艦ナデシコ』や『コードギアス』など、ロボットアニメ以外のジャンルの要素を取り入れた作品も多く出てきている。

このように、リアルかスーパーか曖昧なロボアニが増える一方で、それぞれの正統派を意識しつつ新たな可能性を模索した作品が沢山出てきているのだ。

この説明で、ある程度は両者の違いや現状がわかっただろうか。
リアルロボットかスーパーロボットかの判断は、今ではロボットアニメファンにとっても難しい。
どちらのジャンルに属する作品なのか、よくわからなくても心配はない。だが、もしどこかでこれらの単語を見つけたときは、今回の話を思い起こしてみるといいかも。

ある程度判断が付くようになる頃には、君も立派なロボアニファンの一員になっているはずだ。

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