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知っておきたい『リアルロボット』と『スーパーロボット』の違い[その1]

『リアルロボット』『スーパーロボット』

この二つの言葉、比較的目にする機会が多い単語ではないだろうか。
アニメ系ニュースサイトなどでも頻繁に使われる単語で、アニメのいちジャンル「巨大ロボットアニメ」をさらに細分するためのものだ。

……しかし普段あまりロボットものに触れない人にとって、この二つの違い、あまりピンとこない人が多いかもしれない。
そこで今回はこの両者の違いについて簡単に説明してみよう。

無敵のヒーローメカ・スーパーロボット

スーパーロボットアニメの歴史は古い。一般的にも有名かつ最古参の作品はやはり『鉄人28号』だろう。
ただし『28号』では主人公は機体には乗り込まず、ラジコン風に操縦している。

乗り込み型のロボットが確立されたのは、ご存知『マジンガーZ』
この作品のヒットからスーパーロボットブームに火がつき、続編である『グレートマジンガー』をはじめ、『ゲッターロボ』『無敵超人ザンボット3』『超電磁ロボ コン・バトラーV』といった作品が次々に作られていった。

これらの作品の特徴は「必殺技の存在」や「超絶的パワーや頑丈さ」「特異的なエネルギー」「明確な悪の組織の存在」にあるだろう。
総じて主役のロボはヒロイックな活躍を見せるものが多く、戦車や戦闘機などの兵器を超越した存在として描かれることが多い。

パイロットたちが必殺技の名前を叫んだりするのも特徴の一つだろう。

兵器然としたメカ・リアルロボット

対してリアルロボットは、スーパーロボットブームの後に火が付いたジャンルだ。

初出はこちらも有名な『機動戦士ガンダム
ガンダムが放映され大ヒットしたあとは、リアルロボットものも非常に多くの数が作られた。
『ガンダムシリーズ』の諸作品から、『装甲騎兵ボトムズ』『太陽の牙ダグラム』『超時空要塞マクロス』『機甲戦記ドラグナー』などがこれにあたる。

リアルロボットアニメの特徴は「ロボットが他の兵器と近い存在であり、ヒロイック性は低い」「戦闘をあくまでリアルな『戦争』として描く」といったところにある。
スーパーロボットアニメでは、「悪の組織に対抗しうる兵器は主人公の乗るロボットしかない」ということが多いが、リアルロボットアニメはその逆で、主役ロボが他のロボに比べて多少なりとも強いということはあっても、主役ロボでしか敵に対抗できないというケースは稀だ。

リアルロボットものにおけるロボットは、あくまでもいち兵器でしかないのである。

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