このアニメの魅力を語る前にまず、『百合』というものに触れておく必要がるあるだろう。
一般的には「女性同士の恋愛関係、またはそれに近い親密な関係」を指しています。今や女の子同士がいちゃいちゃしたり、
男キャラが一切出てこないような作品は珍しくなくなりました。
『 桜Trick 』もまた「女の子同士の特別な関係を」描いた、まさに百合アニメの境地のような作品だ。
舞台は3年後に廃校は決まっている美里西高校、そこへ入学してきた親友同士である高山春香と園田優。
自分たちの卒業とともに廃校が決まってしまう高校で、一生思い出に残るようななにか「他の子たちとは絶対しないような特別なこと」がしたいと、提案する優に対して、春香が提案したのは「キス」をすること。
友達なんだけど、それ以上の気持ち!?
このアニメ、前述で述べた通りの女の子同士がとにかくいちゃいちゃするいわゆる百合作品で、視聴者のほうがむず痒くなってきそうな描写が満載の作品。
特筆すべきなのはやっぱり「キスシーン」だろう、
「おいおいやりすぎだろ!?」
と突っ込みを入れたくなるくらいに、1話の間に必ずといって入るこのシーンはまるで観てはいけないようなものを覗き見ているような
背徳感を感じてしまう。彼女たちは誰にも見つからないように、バレないように恋愛をしているので余計にドキドキ感や高揚感を味わえる作品だと思います。
しかしこれは女の子同士ではありますが、純粋なラブコメ作品だといえるだろう!!
男女の恋愛モノのような明確なゴールというものがないからこそ、お互いの特別なものを欲しがるという恋愛の本質みたいなものを描いた作品なんだと思います。
淡い色合いの作画や演出がとてもキレイで、甘く切ない感じが伝わってくる描写に注目です。
それぞれのキャラとカップリングに注目だ!
主人公の春香と優の他に、同じクラスメイトて明るくノリがいい・野田コトネとツインテのいわゆるツンデレキャラ・南しずく、
そして学級委員の池野 楓と突っ込み役の飯塚 ゆず。
それぞれのカップリングにもスポットを当てていてタイプの違う恋愛模様が描かれています。それぞれのキャラの掛け合いにも注目です。
学園生活を描いたゆるい日常モノとしての側面と百合要素のある恋愛モノとしての側面、両面がバランスよくキレイな演出で描かれたアニメ作品です。