映画やドラマと違って、一話30分とさくっと見ることができるのがアニメのいいところ。しかし新アニメが山のようにある昨今、その30分すら辛く感じてしまうこと、あると思います。
そんな中、最近新しいムーブメントになりつつあるのが一話5分程度で終わる 短編アニメ です。飽きるまもなく終わるそのスピード感は、ある意味「アニメ疲れ」しはじめている私達の心のオアシスになりえるのかもしれません。今日はそんな短編アニメを幾つか紹介していきたいと思います。
「てーきゅう」
「月刊コミックアース・スター」連載中のギャグ漫画のアニメ化です。
5分間という制約を逆手に取り、超高速マシンガントークでのボケと突っ込みの応酬が見どころです。
短編ギャグアニメ入門としては、少しギャグがシュールなため人を選ぶかもしれませんが、ハマれば抜け出せない沼のような作品です。一応テニス部という設定のため、たまに思い出したかのようにテニスネタが入ります。
「うーさーのその日暮らし」
うさぎのような外見の謎の生命体「うーさー」と、可愛い女の子たちの繰り広げる脱力系ギャグアニメです。某仕事を選ばないネコ型マスコット風のタッチの絵柄でありながら、思わず頷いてしまう自分が嫌になるダメ人間エピソードをつらつらと話すうーさーに、どことなく安らぎを感じてしまう作品です。
(C)Project wooser
「ファイアボール」
天下のディズニー(国内)による、3DCGSFアニメーション作品。少し身構えてしまうようなそんな看板を、いい意味でぶち破っているのがこの「ファイアボール」です。登場人物はツインテール風女の子型ロボ「ドロッセル」お嬢様と、巨大重機風四足歩行ロボ執事「ゲデヒトニス」の二人?だけであり、何をするでもなくまるで漫才のような会話の応酬をして、毎度落語のようなオチがきます。
「アニメでわかる心療内科」
心療内科をテーマにしたギャグアニメ「マンガで分かる心療内科」をアニメ化した作品です。うつ、ED、認知症など、一見重い話になりそうなテーマを、時に笑い、時にエロく、色々台無しにしながら最後は勉強になるという異色の作品です。見どころは臨床心理士、心内療とクリニックに勤務する女性看護師、官越あすな、いやし、ひめるたちとのボケと突っ込みの応酬です。ツッコミ役が療先生のみなため、明らかにツッコミのオーバーワーク。療先生のメンタルのほうが心配になってしまう作品です。
© ゆうきゆう・ソウ/少年画報社・For All