“パンツじゃないから恥ずかしくないもん!”
この頭を抱えたくなるようなキャッチフレーズを、あなたは聞いたことがあるでしょうか?
残念ながら思考停止をするのはまだ早いです。
二次大戦時のエース・パイロットをモデルとした美少女たちが、脚部装着式のエンジンで空を飛び、異形の敵と空中戦を繰り広げる……。そんなトンデモ設定でありながら、長く愛され続けている作品、それが「 ストライクウィッチーズ 」です!
ストライクウィッチーズとは
現実の地球と似ているけれど、魔力の概念が存在する世界。突如として異形の敵:ネウロイの侵攻を受けた人類は、共同戦線を張ることを余儀なくされます。
しかし通常兵器の効果の薄いネウロイには、魔力を用いた攻撃を主力とせざるを得ず……戦いの主役は、魔法適性の高い10代の少女たちが担っていくことになります。
作品の魅力
まず一番大事なことを述べますが、彼女たちが履いているのはズボンです。だから何の問題もありません。
それにスト魔女(略称)は文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品です(←本当)。
とても健康的な作品なんです。いいですね?
……とは半分冗談ですが、確かにスト魔女は王道なところがあります。戦争を背景とするために、世界観には暗いところもありますが、物語自体はむしろ明るめです。ストーリーはある航空団の少女たちを描いたものですが、友情や成長を追った展開が多く、感動的な話もあったりします。
キャラクターの魅力は特に秀でていて、細かい設定に支えられた個性的なキャラクターが、11人もメインに添えられているところが味わい深いですね。また隊員同士の交流も丁寧に描かれており、いわゆる百合作品的な魅力も大いにあります。
スタッフが楽しいからこそ楽しめる
「ストライクウィッチーズ」はとにかく趣味に突き抜けた作品です。現実のエースを題材とし、細かいミリタリー設定を描写し、さらにパン……ではなく丈の短いズボンを履いた美少女たちが、そのまま空中戦をする。非常にスタッフの趣味の入った作品です。しかしだからこそ楽しく、視聴者にも長く愛されているのかもしれませんね。
そしてそんな作品だからこそか、1期・2期・劇場版と経て、なんと新OVA・3期の製作が発表されています。その新OVA第一弾「サン・トロンの雷鳴」は劇場公開中であり、あなたもこの機会に、この一風変わったアニメ作品にふれてみてはいかがでしょうか?