『東京マグニチュード8.0』家族で見たい災害に向き合う切な系アニメ

関東大震災以降、災害時に向けた危機管理が多く話題になっている。

耐震や堤防建設、原発の稼働問題など、企業が取り組むべき内容も多いだろう。

しかしすべて他人に丸投げしていると、必ず困ったことになる。そうならないために家族ぐるみで見てほしいアニメ、それが『 東京マグニチュード8.0 』だ。

tokyomg

災害は前触れなく

物語は2012年7月21日、夏休み初日にお台場までロボット展を見に行っていた姉弟が被災する日から始まる。

主人公の中学一年生、小野沢 未来(おのざわ みらい)は反抗期の真っ只中で、小学三年生の弟、悠貴(ゆうき)のお守りとしてロボット展に同行しなければならなくなったときもひどく不機嫌だった。

そして、インターネットにこう書き込む。

「こんな世界、こわれちゃえばいいのに」

その直後、マグニチュード8.0の海溝型地震が起こり、すべてが揺れた。15時46分。携帯のワンセグで伝えられる被害状況も東京タワー、レインボーブリッジが倒壊、帰宅困難者650万人など、最悪だ。

なにも未来が特別な力を持っているわけではない。反抗期の中学生が口にしがちな、斜に構えた愚痴が偶然地震発生のタイミングで吐き出されただけのことだ。

未来もまさかそんなことが起こるとは思ってもいなかった。もし知っていたのならそんなことは口が裂けても言えないし、書き込みもしなかっただろう。

それほどまでに災害というのは前触れがない。

被災するということ

私事で大変恐縮だが、筆者の主人は三度地震に被災している。小学生の時に京都で関西大震災に、大学時代に長岡で中越地震に、そして短期出張中の宇都宮で関東大震災に。内、配給を受けたのは中越と関東大震災だ。

どれも直撃ではないものの、あまりの被災率に呪われているのではないかと心配になるがそんなことはどうでもいい。そんな状況だからこそ、被災した際に必要なことや物を理解している。

家族が側にいるのなら、なにがあっても離れないことが大事だ。この作品中でも姉弟がケンカして離れてしまったことで、後々重い現実に直面することになる。

出掛け先から自宅へ歩いて帰るための道筋、緊急避難場所、仮に家族と離ればなれになってしまった時の待ち合わせ場所や連絡手段。普段から考えて過ごしている人はどれほどいるだろう。

災害は突然で、そして脅威だ。見慣れた景色すら見覚えのない寒々しいものへと変えてしまう。けれど遭ってみなければ、人はその恐ろしさを忘れてしまう。

だからこそアニメという入り込みやすい媒体を使い、家族で考えてみてほしい。それがあなたや誰かを救う糸口になるかもしれない。