アニメ『Wake Up, Girls!』に見る現代アイドルアニメの新境地(後編)

Wake Up, Girls! 七人のアイドル

『マクロスF』でヒロインのランカ・リー役に当時、高校生であった「中島愛」が抜擢され話題となった。
ランカは1話では夢に憧れるただの女の子、話が進むにつれランカはアイドルとして成長していく、そんなシンデレラストーリーを歩むランカと共に
成長していく、のびしろのある子を選んだと河森監督は語っている。

『 Wake Up, Girls! 』もまた夢に憧れる新人ローカルアイドルの成長物語であり、彼女たちを演じるのはオーディションで選ばれた夢に憧れるただの女の子たちなのだ。

後編である今回はリアルの『WUG』から作品の魅力へ迫っていく。

アニメとリアルの融合

アニメではキャラの名前が実際に演じている声優の名前だったり、声優の特徴をキャラに反映させたりと様々なギミックが仕込まれている。
まさにアニメの中の『WUG』とリアルでの『WUG』がシンクロした虚実混交の世界観をつくりあげている。

そして、彼女たちの演技やライブが凄く新鮮なのだ、新人声優たちだからこのMCの初々しさ、息を切らしながら踊る姿、つたない歌唱力から伝わる必死さ。
「アイマス」なども担当した神前暁さんによる楽曲も相成り、一種の感動さえ覚えた。アニメの中の新人アイドル『Wake Up,Girls』が確かにそこにいた。

ラブライブ』や『アイマス』でもアニメとシンクロさせたライブ演出が話題をよんだ、「現代アイドルアニメ」のスタンダードなスタイルとも呼べる
「声優」と「アニメ」という三次元と二次元の融合。『WUG』という作品はそんなシンクロを最も肌で感じられる作品であり、それこそがアニメも含め、作品全体の魅力であると思う。

「アニメのようにストリートライブから経験をつませて、大きな会場でライブさせてあげたかった」と山本監督が語るようにアニメ同様、リアルな「WUG」のサクセスストーリーでもあるのだ。

アニメ作中では観客ゼロのオープンステージから、大きなライブ会場を緑のサイリュームで染めてみせた、それはリアルの空間でも起ころうとしている、
現在1stライブツアーの真っ最中である彼女たち、シカゴでのイベントを成功させアニメロサマーライブ2014への出演が決定しているなど絶好調で活動をしている。

さらに、新作のスピンオフアニメ『うぇいくあっぷがーるZOO』の制作も決定した。
今も広がり続ける『WUG』の世界、アニメとリアルどちらの動向にも目が離せない。