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前半の記事では主に『 Fate/stay night -UBW- 』の大まかな世界観にふれてきましたが、今回は前作である『Fate Zero』との比較や考察をしていきたいと思います。

作風の比較

まず『Zero』は『stay night』の前日譚でありスピンオフ作品であること、そしてこの二作品は手がけた人が違っているため作風もけっこう変わっています。
『Zero』は「魔法少女まどか☆マギカ」や「phantom」でお馴染みの「虚淵玄」さんがシナリオを担当しており、暗く重厚な世界観の作品でした。

一方で、『stay night』ではもちろん重たい雰囲気のシリアスな展開もはらんでいますが、恋愛要素や日常シーンが多く入ってくる明るい展開も描かれます!…腹ペコのセイバーがかなり可愛いですよ。

ダークヒーローと王道主人公

『Zero』の中で「正義の味方になりたかった…」と語っていた「衛宮切嗣」。
しかし彼の考える「正義の味方像」とは多くを救うためには多少の犠牲も厭わないということ、犠牲なしには誰かを救うことはできないという「最低限の必要悪」の上に成り立つ正義という矛盾に悩まされながらも切嗣は正義を貫きました。
結果として第四次聖杯戦争の結末は歪んだ形で実現され、聖杯は冬木市に大災害を招いてしまいました…そんな中でも「衛宮士郎」という小さな命を救ったことったことで、彼自身も救われることになります。

そんな切嗣に対し、「正義の味方になる」と宣言した「衛宮士郎」
彼は「全ての人を幸せにしたい」という真っ直ぐな正義論を貫くんです!時には自己犠牲すら厭わないという、まさに切嗣とは正反対の正義を語り、綺麗ごとだと蔑まれながらも自身の信念に忠実の生きます。
ダークヒーローだった「衛宮切嗣」に対立するような超王道主人公である「衛宮士郎」に注目!

続編ではなく「新アニメ」

最後に、『Zero』と『stay night』ではよく矛盾点や整合性の取れない点が取り上げられますが、原作者である「奈須きのこ」氏は「物語性においても映像面においてもZeroとは別のモノと考えてください。
stay nightが目指したものとZeroが目指したものは別のもの。これを無遠慮に繋げてしまうと物語も空気感も破綻します。」
語っている通り、単純な続編というよりは『stay night』という新アニメがはじめるんだという気持ちで捉えましょう!!
9月27日から『Zero』の一挙配信も始まります。『stay night』の放送前に復習をしましょう!

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