91Days 第11話「 すべてがむだごと 」【感想コラム】

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アヴィリオの憔悴が見ていてキツイと思ってたら……やっぱりこの作品、ただただ重いだけではない!

91Days、Day11「 すべてがむだごと 」

唯一の理解者ともいえたコルテオを手に掛けて以降、目に見えて憔悴しているアヴィリオ。そんな中、劇場のこけら落としを前に、ヴァネッティファミリーの屋敷へドン・ガラッシアがやってきた。

ロナルドのことも水に流すというガラッシアだが、ネロ達はより緊張の糸を張り詰める。

アヴィリオはこけら落とし当日にネロとヴィンセントへの復讐を果たすべく、ガンゾと綿密な打ち合わせを進める。
その際、アヴィリオは例の手紙にガンゾの名前を追加することを要求する。

「この手紙の中に名前があれば俺の敵ってことになる」と、復讐終了後もガンゾが黒幕と疑われないための細工だった。

が、かつて家族を始末されたころのヴィンセント同様、ガンゾもガラッシアと通じ、ヴィンセントとネロを亡き者にした後でアヴィリオも始末し、ガンゾがヴァネッティを束ねる手はずになっていた。

やっと語られた、ヴィンセントの後悔と苦悩

アヴィリオのお父さんとヴィンセント、親友だったんですね。しかもヴィンセントはこの7年、あの日のことがずっと心に引っかかって「ファミリーのためには仕方がなかった」と言い聞かせ続けていたということが判明しました。

しかも最近、恐らくは自らの死期を察してからは「あの日、あいつを殺さなくてもいい道があったんじゃないか」と後悔するようになったと。

やめろよ、そんなこと言われたら憎めくなくなっちゃうじゃないか。

しかしそれを聞いたネロは、ヴァネッティファミリーの名の重さを説きます。
マフィアとしてのファミリーの名は、友よりも、親兄弟よりも重い。
これを聞いた時点で、「あー……」と思ってしまいました。

完全にアヴィリオと決別するやつ……今回ネロは「アヴィリオの生き甲斐は俺が与える」と言ってくれはしましたが、これは完全に決別するやつ……。

だってアヴィリオ、唯一の理解者であり、友人であり、かつ兄弟だったコルテオよりも復讐に重きを置いたために現在の状況ですもんね。

なによりもファミリーに重きを置くネロと、なによりも復讐に重きを置くアヴィリオ。どんなに友として絆を育んできていても、それぞれが友より重いものを持っている時点でこれはハッピーエンドになってくれない予感です。

アヴィリオの周囲に現れるコルテオの影

今回ストーリーの軸には全く関係ないにもかかわらずアヴィリオの行動の端々に見られたコルテオの幻影。

「ただいま」と告げて二人分のローレスヘブンを交わし、作戦決行時には階段の上に現れ、さらにED後、逃亡しているアヴィリオの眼前にも表れました。

恐らくはガンゾとの打ち合わせの最中にも、隣のテーブルにコルテオはいたのではないでしょうか。

帰る場所として当然のようにアヴィリオの心の中にいるコルテオですが、現れるタイミングが殺意に振りきれている瞬間ばかりなので、復讐心を煽るための幻影なのか、それとも生前のようにアヴィリオの復讐心をぎりぎりで引き留めようとしているのか解釈が分かれるところかもしれません。

この部分、筆者は「コルテオを手に掛けてまで選んだ復讐という目的に、アヴィリオが以前よりも重い義務感を抱いているから」と解釈しました。

ここで躊躇したりしたら、自分の復讐のために命まで投げ出してくれたコルテオに顔向けできないという感情が、アヴィリオの目にはコルテオの姿で見えているのではないでしょうか。

ネロとアヴィリオ、そしてガラッシアファミリー

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画像引用元:youtube.com

今回で素性もはっきりとバレて、かつネロにとって確実に敵対者としての認識をなされたはずのアヴィリオ。

4話の和気あいあいとした空気が懐かしくて戻りたくなるほどに、遠くまで来てしまった気がします。

しかし次週の最終話で、上記三者はいったいどういう経緯を辿るのでしょうか。

アヴィリオは今回のラスト、ネロへの復讐を遂げることはなく逃走したためコルテオの幻影を見たのだと思います。

そしてネロは絶対にアヴィリオを探すでしょう。悪い意味で。

さらにここにきてどうなるのか分からなくなったのがガラッシアファミリー。この作品、本当に最後まで展開を読ませてくれないのでずっとワクワクしていられるのが凄い。

今回のサブタイトル「すべてがむだごと」。非常に感慨深い言葉になったと思います。

親友を殺してまでファミリーの支柱となり、強大なマフィアとの均衡もどうにか保ち、子ども達も立派に育て上げ、夢だった劇場の建設も叶えたヴィンセント。

しかしその親友の息子は自身への復讐を忘れず、子ども達は散り散りになり、マフィアの均衡とともにファミリーも、そしてこけら落とし上演すら満足に終えることもできず壊されていく劇場。

なにをやったところで彼が成し遂げられたものなど結局何一つなかったのだと思うと、復讐される側だったヴィンセントに同情心が湧いてしまうのは仕方ないのかもしれません。

さぁ、来週で最終回です。本当にどうなってしまうのか、誰が生き残り、誰がなにを思うのか。

最後まで目が離せません。

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引用元: 91Days


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ライティング:井之上 さん

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井之上

濃いめのオタク。実家がオタクだったせいで自然学習されてしまった年齢に見合わないオタ知識のせいで年齢詐称を疑われることもしばしば。家事育児と投稿小説製作の合間に少しだけライターとして書かせていただいています。