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アメリカ発、新進気鋭のクリエイターが生み出す、話題の3DCGアニメ『 RWBY 』

2012年に第1弾となるトレイラームービー『Red』が公開したことを皮切りに、『White』『Black』『Yellow』と立て続けに公開がされた海外発の3GCGオリジナルアニメーション『 RWBY 』。タイトルはそれぞれの色の頭文字になぞらえている。

各サイトに投稿された動画の再生数は累計でおよそ1億回を超え、そのスピード感あふれるスタイリッシュなアクションシーンのクオリティなど日本でも話題となった。すでにWebアニメとして第三シーズンのVolume3までが公開されているこの作品。
2014年には国際WEBアカデミー賞の最優秀アニメーションシリーズ賞を受賞しており、米国内でも高い評価を受けている。その年の夏に、ついに日本語吹き替え版の発売が発表され、ついに2015年11月よりDVD/BDの発売に先駆け2週間限定で先行劇場公開が始まった。まさに海外からの逆輸入アニメーションとでも言うべき作品なのだ。

RWBY のあらすじ

舞台は、高度に発達した科学技術と魔法が同居する近未来の架空の世界『レムナント』。
はるか昔から魂を持たない怪物「グリム」によって人々の生活は脅かされ続けてきたが、現在はグリムを討伐する「ハンター」によって比較的平和な暮らしが保たれている。
ハンターは特殊な能力と特殊な武器をあつかうことのでき、ビーコンアカデミーで厳しい戦闘訓練を積んだものだけがなれる職業。
そんなハンターに憧れ15歳の若さでビーコンに飛び級入学した天才少女『ルビー・ローズ』は、ハンターのチームリーダーに任命される。チーム『RWBY』のリーダーとして個性豊かなメンバーと様々な苦労を乗り越えながら少しずつハンターとして成長していく。

もちろん今までも、海外のアニメーションが日本で流行っている例は少なくない。『パワーパフガールズ』や『タートルズ』『スポンジボブ』など海外のアニメが日本でも放送されてきた。
しかし、この『RWBY』が有志によって日本語字幕がつけられたものなどが動画サイトで公開されるなど、ここまでの国内人気を博すほどの作品の魅力とは一体どんなところにあるのか。
今回は日本語吹き替え版が数年の時を経てようやく公開された話題のアメリカ発のオリジナル3CGアニメーション『RWBY』ご紹介していきたい。

ジャパニメーションにインスパイアされたアニメの雰囲気

この『 RWBY 』、製作者が様々なジャパニメーションやゲームにインスパイアを受けて制作したと語るほど、どこか日本のアニメに近いような雰囲気が感じられる。
アクションシーンは、『ブラックロック☆シューター』に影響を受けていたり、武器のギミックや大鎌を振り回すシーンのスタイリッシュさはさながら『ソウルイーター』のようであり、ガンシューティングシーンはゲーム『デビルメイクライ』や『ベヨネッタ』を彷彿とさせており親近感をもって観れるので、日本のアニメファンにも受け入れやすくなっている。
世界設定のモチーフも赤ずきんや、白雪姫など童話が元ネタになっていて容姿や武器などにそれらが反映されているのでストーリーもどこか取っつき易いものになっている。

新進気鋭のクリエイタ-が生み出す、手作り感あるCG

最近では、『青き鋼のアルペジオ』や『シドニアの騎士』のように日本でもセルルックでキャラも含め、全ての動くものをCGで表現するアニメが増えてきています。それ以外でも「MMD」などで制作された5分アニメがあるほど身近なものになってきています。
この作品では全編を『Poser』と呼ばれる3DCGグラフィックソフトを使って制作されており、CGの出来ははっきり言えばプロの何億もかけたような映像作品のレベルには及ばないかもしれないですが、新進気鋭のクリエイターが作り出すその手作り感あふれる作画がどこか心をワクワクさせてくるものがあります。

日本風のキャラクターデザイン、演出に騙されることなかれ

キャラクターデザインも日本のいわゆる萌えアニメのようなもので、一見するとただの日本のアニメを意識してつくっただけのアニメと思われてしまうかもしれないが、ストーリーは学園内でのスクールカーストやら人種の問題とか家庭問題など深いテーマも盛り込んだ学園モノとなっており、まさに海外ドラマのようなシリアスな内容。キャラクターたちが早いテンポで会話したり、遠慮会釈なしに本音を言い合うのはなんとも海外ドラマ的演出をしている。
日本風のアニメなのに内容はとても海外的、そんなアンバランスさ、ミスマッチ感もこの作品の魅力の一つなのかもしれない。

ド派手でスピード感あるアクションとトンデモギミックだけどかっこいい武器の変形シーン、凝りに凝ったカメラワーク等の非常に良質な厨二戦闘に加え、海外ドラマのような会話のテンポ感と社会問題にまで踏み込んだ深いストーリー。
日本が発信してきた「萌え」と「中二病」のアニメ文化、そして海外の文化が混在するハイブリッドなオリジナルアニメーション『 RWBY 』!! 大注目作品です!

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