NO IMAGE

「美樹さやか」まどマギ界の悲劇のヒロイン

美樹さやか。魔法少女まどか☆マギカにおいて、これほどまでに報われなかった魔法少女がかつていたのだろうか。

そう思わざるを得ないような彼女の生き様を、メインキャラクターの中で 美樹さやか が一番好きな筆者が綴っていこうと思う。

美樹さやかが魔法少女になったわけ

さやかは幼馴染の上条恭介に片想いをしていた。
その上条にはバイオリン奏者になるという夢があるのだが、治療しても回復が不可能な怪我をしてしまい、バイオリンを弾くことが出来なくなってしまった。
そんな彼を救うため、魔法少女になる際に一つだけ叶えられる願いを、上条の腕を治すことと引き換えに使ったのだった。

悲しみのなれの果て

契約する際に巴マミから、「他人のために自分の願いを使うこと」は自身の身を滅ぼすことだと忠告されていたにも関わらず上条のために使ってしまったため、のちにそのことで彼女は苦しむことになる。

腕が治り退院することとなった上条は学校にも通い始め、志筑仁美と一緒にいることが多くなったのが見受けられた頃、仁美から上条のことが好きだと言われ、さやかはその三角関係に惑う。

魔法少女になったこと、それは人間ではなくなってしまったことと同義であり、そんな自分は上条と付き合う資格などないと思い悩む。
上条の腕を治しても結局上条とうまくいくことが出来なくなったさやか。その結果、まどかや杏子に強く当たってしまう。
そんな自分にも嫌気がさし、自暴自棄となってしまったさやか。彼女は無謀な戦闘を繰り返した果てにソウルジェムが穢れきってしまう。そして魔女化してしまうのだった。

「あたしって、ほんとバカ」

さやかは、女性が共感しやすいキャラクターだと言われている。
好きな人のために尽くす姿。自分のことが嫌い、自分なんてどうでもいいといったネガティブな感情。それらで自滅していくからである。
同時に「悲劇のヒロイン」ともなってしまった彼女。だが、その報われない様、まどかという友達に救われたこと。全て他のキャラクターでは見られないリアリティ性がある。その点で最も「女性らしい」キャラクターだと言えるだろう。

このコラムを読んで、少しでもさやかについてわかっていただけたら幸いだ。
まどかやほむらに目がいきがちだが、ぜひさやかにも注目して見ていただきたいと思う。

美樹さやか はアニメ「 まどマギ 」における真の悲劇のヒロイン/あにぶ関連コラム

「魔法少女まどか☆マギカ」公式サイト

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!