『トロピカル~ジュ!プリキュア』第46話「「トロピカれ!わたしたちの今!」【感想コラム】

前回のトロプリ

『トロピカル~ジュ!プリキュア』第45話「やる気大決戦! 輝け!トロピカルパラダイス!【感想コラム】

バトラー撃破!
バトラーはやる気を失うも、チョンギーレたちに回収され……ハッピーエンド?

残るは卒業フェスのみ!!

今回で1年ほど続いたトロプリは最終回。
ラスボスは倒したので、残る卒業フェスとローラの問題に触れていく回です。

ローラの決断

今回は開幕から変身シーン。
ノルマ達成ですね。

キュアラメール「ヤラネーダもいないのに、変身する意味あるの?」
キュアサマー「ない」

変身した状態で、部室で会議をするまなつたち。

まなつは昨夜、ローラと女王の会話を見てしまっていました。

・夢だった次期女王になり、人魚の掟に従いまなつたちのことを忘れる
・夢だった次期女王を諦め、まなつたちとこのまま暮らす

選択を迫られたローラ。
その夜まなつはローラに声をかけず、そのまま撤退していました。

 

仲間たちの想い

翌日。

あすか「まなつがいないぞ」

あすかたちはいなくなったまなつを探しますが、ローラは上の空でした。

さんご「さっきから変だよ?」
ローラ「そんなことないわよ」

ローラは女王とのやり取りを隠し、なんでもない風を装います。
そこへやってくるまなつ。
まなつはメロンパンクッションを持ってきました。

まなつ「昨日ローラが当てたやつだよ」
ローラ「ありがとう。でもこんなの今日じゃなくっても」
まなつ「当たりのクッション貰ってないのが気になって、ローラが大事なことを決められないと困るじゃない」

あすか「何の話だ?」

まなつはさりげなくローラを想ったつもりでしたが、ローラはまなつに気づかれていることを理解し、

ローラ「まなつ、私が話す」

と、みんなに昨夜のことを話します。

あすか「急すぎるだろ!」
みのり「それで、どうする気?」
さんご「女王になるのはまだ先なんでしょ? なら今決めなくても……」

ローラ「でもそれじゃ、あとまわしの魔女と一緒になっちゃう。あとまわしにしちゃダメなんだ」

こんなに早くローラとの別れ(かもしれない日)が来るとは思っていなかったみんな。

夢を取るか。
皆を取るか。

まなつは「私たちは忘れない! もし記憶を消されても、絶対忘れないよ!」と宣言します。

まなつはそのうえで、女王になるか、このまま街に残るか、

ローラが一番大事だと思うことをやってほしい――そう言いました。

ローラ「今一番……大事なこと」

 

卒業フェス

ローラの決断を前に、卒業フェスがはじまります。
トロピカる部は劇をやりますが、本番前にローラは提案をしました。

それは、劇の主人公がみんなと仲良く過ごすことを選ぶ結末ではなく、
女王になるべく国に帰る結末に変える――というもの。

劇で演じる役を自分に重ねるローラ。

まなつ「ローラがそう決めたのなら」

みんなはそんなローラの選択を受け入れます。

 

まなつの本音

こうして、はじまるまなつたちの演劇。
まなつは初めてローラと出会った時にも塗った口紅を塗ります。

画像引用元:©ABC-A 東映アニメーション

トロピカる部、5人でやる最後の活動がはじまりました。

スランプに陥ったみのりや、仲間を信じなかったあすかなど。
自分たちのこれまでと成長も盛り込んだ劇――。

そして、迎えるラストシーン。

仲間の元を離れ、女王になることを決める劇の主人公。
ローラはその主人公と自分を重ね、セリフを口にしました。

「この街に来て、みんなと仲良くなって、毎日すっごく楽しくって。
ずっと一緒にいたいって思って。だけど……だけど私は帰らなきゃ」

「私の夢をかなえるために帰らなきゃ。みんなとの仲良しの思い出をこの胸に」

まなつ「トロピカってる……」

まなつはローラが選んだ今一番大事なことを受け入れようとしますが、
本当はローラと離れたくなくて、声が涙で震えます。

そして、まなつはローラを抱きしめました。

画像引用元:©ABC-A 東映アニメーション

まなつ「行かないで! 行かないでよローラ!!」

ついに、本音を口にしたまなつ。

まなつ「ごめん、私……ローラが一番大事なことしてほしくて、応援するって決めてたのに!」

涙を流すまなつ。

ローラ「ありがとう、まなつ」

ローラはまなつの気持ちを受けて抱きしめます。
そして、あすか、みのり、さんごと歌いだすローラ。

しかし、まなつはドジで小道具をローラの頭に倒しました。
ハプニングで感動シーンが笑いにかわってしまい――結果、立ち直れたまなつ。

今度は5人で歌いだし、手をつなぎ合うまなつとローラ。
そして、みんな。

ローラ「私たち、ずっと友達よ」

ローラは仲間たちに対し、言いました。

そして、ローラは会場のみんなにも自分の本名と、人魚であることをバラしました。

ローラらしい大胆な行動ですね。
人間としてのローラだけでなく、人魚としてローラも受け入れられる――

1話から積み上げてきた布石がついに実りました。

 

別れの時

その後。

夕方の海。
ローラはあすかに対し、ひとあし早く卒業を祝う言葉を送りました。

まなつは勇気を出すための口紅を、ローラにプレゼントします。

ローラは、人魚の一生が長いため、いつかまなつたちがいなくなり1人ボッチになってしまうことを気にしていました。
人魚の掟である”人間と関わった記憶を消す”という行為も、長い寿命のせいで人間の友と死に別れ、孤独と悲しみに耐えられなくなった昔の人魚によってつくられたものでした。

その人魚は孤独に耐えられず、記憶を消す装置をつくったのでした。

みのり「会えなくなってもずっと覚えているって、寂しいことなのかな」
あすか「寂しくない。忘れてしまうほうが寂しい」
さんご「忘れちゃったら、寂しいこともわからないよ」

まなつ「たとえあえなくなっても、ローラは一番大事な友達だよ」

そんなローラに対し、仲間たちは言いました。

ローラ「私のこと、忘れない……?」

画像引用元:©ABC-A 東映アニメーション

涙ながらに言うローラに対し、みんなは一生覚えている、と宣言。
そして、ローラはみんなにお礼を言い、海へと帰っていきました。

 

再会

ところが、あすかの卒業式の日――。
まなつたちはローラの記憶をうしなっていました。

トロピカる部の写真からも、消えているローラ。
同時に、海ではローラもまなつたちのことを忘れていました。

結局、消されてしまった記憶――。

記憶を失ったローラは、次期女王として人間界を調査しに行きます。

女王「人間には会わないように」

そういう女王でしたが、

地上に出るなり、すぐさま再会してしまうまなつとローラ。
ローラは事前に、改心したチョンギーレやエルダたちにお願いをしていました。

記憶を消された自分がここにきたら、いろいろ教えてほしい――と。
グランオーシャンの妖精でも人間でもないエルダたちの記憶は、かつての人魚がつくった装置では消せないようです。

再会した2人。
そこでアクアポッドに保存された仲間たちの記憶が零れだし、まなつとローラは記憶を取り戻しました。

画像引用元:©ABC-A 東映アニメーション

トロプリ最終話 感想

結局、人間の記憶を消すと言うのは、孤独に苦しむ人魚を救うための処置にすぎなかったようです。
女王はローラの為に、まなつたちの記憶を消そうとしていたのですね。

ということは、もしローラが女王の座を選ばなかったら、見た目も寿命も完全に人間となり、逆に人魚のことを忘れさせられていたんでしょうか。

ローラは結局女王の道を選びましたが、ローラとまなつたちの絆は消しても消えないものでした。

チョンギーレたちも救われましたし、完全にハッピーエンドですね。
まあ女王はまなつたちのことを忘れたままっぽい(エピローグではローラが何度もまなつたちと会っているようでしたので、女王はローラがまなつたちと関わっていることを知らないのでしょう)ですし、バトラーもやる気をなくしたままでしょうが……。

1年を通して描かれた、

・今一番やりたいことをやる
・人魚と人間の絆
・まなつとローラと仲間たちの絆

良いものでした。トロプリありがとう!

次回からは新作のプリキュアがはじまり、今度は百合路線から恋愛路線に戻るようです。

ちなみカードグミはもう発売していますので、

見かけたかたは是非買ってみてください。

 

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