「フルーツバスケット」十二支になりたかった動物の心を持った人々は自分と向き合う中で成長していきます。

「フルーツバスケット」十二支になりたかった動物の心を持った人々は自分と向き合う中で成長していきます。

2001年7月から12月にテレビアニメ化し、2019年4月から9月にキャストを一新し再びアニメ化され、2020年に2nd season の放送が決定したばかりの「フルーツバスケット」。

父親は早くに他界、母親も交通事故で亡くしたことからテントで一人暮らしをしていたものの、テントを張った場所が由緒正しい『草摩家』の敷地だったことからそこに住む人々と共に生活することになる女子高生・本田 透。

眉目秀麗なうえにスポーツ万能、ファンクラブまで存在する透の同級生・草摩 由希、ライバル視する由希を倒すため地元で受かった高校へは行かず、山で修行をしていた少年・草摩 夾について紹介していこうと思います。

透は土砂崩れでテントを失った事がきっかけで草摩家に居候し始めるのですが、この家には代々十二支の物の怪憑きで、異性に抱きつかれると憑かれた獣に変身してしまうという秘密があったのです。

自分の想いや心がある動物と向き合う、怪憑きたちのストーリーです。

猫年になりたい思いやりある女子高生・本田 透

「フルーツバスケット」十二支になりたかった動物の心を持った人々は自分と向き合う中で成長していきます。
画像引用元:©高屋奈月・白泉社/ フルーツバスケット製作委員会

両親を亡くし、ビル清掃のアルバイトで自活しながら海原高校に通う女子高生。明るく真面目で、自分のことよりも他人のことを思う優しい性格。どんなものでもありのまま受け入れることの出来る慈悲深さを持つが、かなりの天然で少々ズレた所もある。

両親の死後に父方の祖父に引き取られたものの祖父が娘家族と同居することになり、家を改装する間、草摩家の敷地内の山でテント暮らしをしていたが、紫呉に勧められる形で草摩家に居候することになる。
同居し始めてからは、動物の怪憑きに生まれてくることで連鎖する十二支達の苦悩や悲しみを深く知ったことで呪いを解きたいと強く思うようになる。

高校を無事に卒業するという約束を母と交わしていて、自宅学習は欠かしていないが、海原高校はレベルがやや高めのため成績は中の下で、特に物理・英語が苦手。

彼女は戌年生まれだが、小さい頃、母に十二支に猫が入れなかった話をよく聞かされ、可哀想だという理由から猫年生まれになりたいと思っていた。小さい頃から狭いアパートで質素な生活してきたためか、とてつもなく世間知らず。小さい頃に迷子になった自分を助けてくれた「帽子の少年」に憧れており、その時に少年がくれた帽子を今も大切にしている。

自分以外の人を優先して心配できるのは、すごくいいことですよね。彼女のような心の広い人になりたいと思いました。女の子が一人でテント暮らしなんて、襲われたりしないか心配です。

十二支の頂点の怪を持つイケメン・草摩由希

「フルーツバスケット」十二支になりたかった動物の心を持った人々は自分と向き合う中で成長していきます。
画像引用元:©高屋奈月・白泉社/ フルーツバスケット製作委員会

十二支の鼠(子)の物の怪が憑いている透の同級生、彼女が憧れている「帽子の少年」でもある。十二支の頂点にして神に一番近い特別な存在とされており、神と同じくらい子年が生まれてくるのは珍しい。

優しくて美形なうえ、成績優秀・文武両道なため、学校内では熱烈なファンがいてファンクラブまで作られるほどの人気だが、本人は全く無自覚で、どこか近寄りがたい雰囲気を漂わせている。また、自分をつまらない人間だと思い込み、中性的な顔であることがコンプレックス。夾とは犬猿の仲だが、彼の人を惹き付ける人格を羨ましいとも思っている。
高校入学を機に通学の便の問題で紫呉の家に居候している。

折り鶴もまともに折れないほど手先が不器用という欠点があり、彼の作る料理は壊滅的にまずい。

気管支炎が持病で、小さい頃はたびたび発作を起こすなど、身体が弱かった。成長したのちは発作は少なくなっているが、発熱や風邪をひいた時は油断できない。発作が起きている最中は、鼠に変身するとさらに症状が悪化する。

動物のネズミは嫌われがちだけど、由希みたいに優しくてかっこいいネズミならいても嫌な気分にはならないかもしれませんね。

猫の怪を持つ根は優しいツンデレくん・草摩 夾

「フルーツバスケット」十二支になりたかった動物の心を持った人々は自分と向き合う中で成長していきます。
画像引用元:©高屋奈月・白泉社/ フルーツバスケット製作委員会

十二支に入れなかった猫の物の怪が憑いている透や由希と同学年の短気でぶっきらぼうな少年。他の十二支とは違い、猫の姿の他に「本来の姿」である異形の姿が別に存在、趣味は格闘技。

透が紫呉宅に居候し始めた日に、由希に喧嘩を売りにきてそのまま紫呉宅で共に住み、海原高校に編入することになる。最初は透にも無愛想な態度を取っていたが、徐々に親しくなる。

母親は、夾の凶悪で醜く腐敗臭を放つ「本来の姿」を受け入れられずに自殺したが、表向きは事故死ということになっているものの夾自身は、母親が嘘をつき続けながら共に生きていることを見抜き、それがさらに彼の心の傷を深めている。母親の死後は父親からも放棄され、空手道場の師範・藉真に育てられることで初めて人の愛情を知る。

武術を習っていて実力も相当なものだが、由希には勝てずに彼をライバル視している。

猫を騙した鼠の物の怪憑きで、周りから誕生を祝福され、恵まれた生活を送っていた由希を小さい頃から激しく嫌っていたと同時に、何でもそつなくこなす由希を羨ましいとも思っている。

物事にあまり興味を持たないが、勝負事に対しては燃える。「本来の姿」は、高位の僧侶の骨と血で作られたと言われる数珠で封印されている。猫の物の怪が水嫌いのため水が苦手で、雨が降ると体調を崩す。

由希との言い争いをしたときに小さい頃からお互いがお互いに憧れていたことを伝えたのをきっかけにわだかまりが解け、それからは喧嘩友達のような存在となっている。

透を愛しく思う一方で、自分の立場に思い悩み長く踏み込めずにいたが、遂に想いを告げた時、呪いが解けた。

関係が複雑な時は思いを伝えあうことが、一番簡単に絆を深めるきっかけになるのかなと2人を見ていて感じました。

十二支でも、そうでなくても。。家族であることに変わりはない

透自身は、十二支の怪憑きではないけど、思いやりのある優しい子です。だから、怪憑きでもそうでなくても、同等の接し方をしていたのかな?と感じほっこりしています。一緒に住む家族だからこそ「表現の仕方」は違っていても、優しくできるところが、一番いい関係性だなと感じています。

まさに筆者が理想とする「家族像」がここにはありました。

 

文章:あそしえいつ T.A

 

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フルーツバスケット(2nd season)アニメ情報

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