今年10月より放送開始予定のアニメ『 デンキ街の本屋さん 』
放送も段々と近づいてきたということで、原作既読組の筆者が今作の要チェックポイントを紹介していこう。
おバカなコメディと、ほんのり甘酸っぱいラブ
この『デンキ街』は、現在『月刊コミックフラッパー』にて連載中の同名漫画をアニメ化した作品だ。
原作者の水あさと先生は、ユニークな発想や暴走気味のコメディ描写を得意とする漫画家で、そのカオスな作風から、ネットで話題となることもある。
作品の内容は「電気街の中にあるオタク系書店『うまのほね』で働く主人公・海雄をはじめとした、個性的な書店員たちのドタバタライフを描いたラブコメ」というもの。
奇想天外ながらおバカな発想や、畳み掛けるようなギャグの応酬が特徴で、オタクネタ・ネットネタを交えつつ気軽に笑えるようなシーンが多い。
しかし一方で『うまのほね』の書店員同士の恋模様も描かれており、甘酸っぱいシチュエーションに思わずキュンときてしまうことも。
おバカなお話が続くだけに、ラブコメの“ラブ”と“コメ”のギャップがより際立つ。
スタッフは“カオスアニメ”の手練たち
そんな「笑ってキュンとできる作品」をアニメにするスタッフたちは、いわゆる“カオスアニメ”と言われる作品を世に送り出してきた猛者ぞろい。
まず監修には、『おねがいマイメロディ』でサンリオ原作のアニメとは思えないネタを連発したほか、『探偵オペラ ミルキィホームズ』でのカオスっぷりも記憶に新しい森脇真琴が。
監督には森脇作品への参加も多い佐藤まさふみ、シリーズ構成にも『ミルキィホームズ』へ参加したふでやすかずゆきが名を連ねていて、ハチャメチャアニメの老練がズラリ。
そしてアニメーション制作は『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などで知られる老舗・シンエイ動画だ。
深夜アニメなどではあまり目にする機会のないアニメスタジオだが、実は作画オタクからの評価はかなり高く、最近は『となりの関くん』で老舗らしい安定感を示していた。
原作初期からのファンとしても、この布陣にはワクワクせざるを得ない。『デンキ街の本屋さん』、強者ぞろいの来期アニメの中でも要チェックの作品だ。